友だちの出産連絡を聞いて、お祝いをもってかけつけ、赤ちゃんを見るととりあえず「カッワイイー!」と言っておく。

でも心の中ではぜーんぜん「カワイイ」なんて思ってない。なんか赤くて、よだれとか垂らしてて、ただ泣くだけの物体にしか見えない。

「抱っこしてみる?」なんていわれようものなら、「落としたら怖いからいいわ」と即座に断る。本当はよだれや臭いがつくのがキモチワルイだけ。

「わたし、本当はこども嫌いなのよね。」と言えたらどんなにすっきりするか。

そう思いながら、言っちゃったらみんなが凍りつくことを恐れて、黙って貝になっておくのです。

ましてや彼氏の前でなんて言えない言えない!「こどもってあんまり得意じゃなくて…」くらいが精一杯の告白だったりして。

でも、実はこども嫌いって、当然のことだと思うんです。

だってこの少子化ですから、独身女性が日ごろこどもに接する機会なんてほとんどないわけです。

 

女性なのにこども嫌いでいいのかな、という不安

 

休日に電車に乗れば、ぎゃーぎゃー騒ぐこどもだの、泣きわめく赤ちゃんだの、迷惑なものにしか遭遇しない。

スーパーで「○○買って!!」と泣き叫ぶこどもを見かけたら、「甘えんなよ」と、蹴り入れたくなる(苦笑)。こんな環境のどこで、こどもを好きになるのか教えて欲しいくらいです。

なのに、女性はこどもが嫌いなんて言ってはいけない雰囲気がまかり通っている…。

それはひとえに、「女性はこどもを産む性」という理由から。将来こどもを産む女のコがこども嫌いはなずはないと、勝手な神話が作られているんですね。

まぁ迷惑な話だこと!

「わたしは心底こどもが嫌いだから、こどもなんて一生産みたくない」

「自分のこどもは欲しいような気もするけれど、後悔しないかしら。虐待してしまうんじゃないかしら」

「自分のこどもはカワイイと言うけれど、産んでみてカワイくなかったらどうしよう」

そんな心配を心の奥底に抱えて、誰にも言えずに悩んだりしていませんか?

 

夫の切なる希望でしぶしぶ子作り

 

じつは、筆者であるワタシがそうでした。

こどもは嫌いだし、出産なんて痛いことはしたくないし、一生こどもを持たずに夫婦で仕事をして、海外旅行やブランドものに囲まれて過ごしたい。

そう思っていたんです。

子育てをしている友人を見ても、ちっともうらやましいと思わなかった。面倒くさそう、大変そうにしか見えなかった。
 
そのワタシがシブシブ出産を決意したのは夫の希望でした。

夫は、私が産まない限りこどもを得ることはできないわけですから、何度もふたりで話し合い、結局ワタシが折れて、「一人だけね!」と念を押して、子作りをはじめました。

そうなってもなお、「できなければ夫も諦めるだろう」と思っていたのですから、かなりの筋金入りこども嫌いですよね(笑)。

でも、そんな人に限ってコウノトリさんが来てしまうんです。

 

「本当に妊婦になってしまった」と諦めに似た覚悟

 

よく妊娠した瞬間からオンナは母になるといいますよね。

トーンデモナイ。ワタシなんか、妊娠が発覚しても「まだ安定期じゃないからダメかもしれない」と夫に言い聞かせていたくらいです。

安定期に入って、やっと「ああ、本当に妊婦になってしまった。」と覚悟はしたものの、他の妊婦さんのようにベビー服を見てニッコリするわけでもなく、おなかに話しかけるわけでもなく、ましてや育児関係本なんてまったく興味なし。

むしろ、自分が妊婦であることを忘れたくて仕方ありませんでした。

だんだん大きくなるお腹を、ふぅーんと他人事のように眺めていたワタシ。

妊娠後期に入ると「出産したらとうぶん赤ちゃんに自分の時間を吸い取られるから、今のうちにできることをやっておこう!」と旅行に行ったり、ランチに行ったり、自分用のショッピングをしたり……。

臨月に入って実家に戻ったときも、赤ちゃんの産着一枚買っていないワタシに実家の母がのけぞっていました。

こんなことを書くと、赤ちゃんが欲しくて仕方ないのになかなかコウノトリさんが来ない人に袋叩きに合いそうですよね(汗)。

こんなひどいプレママを、ちゃんと母親にしてくれたのが、他でもない赤ちゃんそのものだったんです。

 

痛くて痛くて、後悔しながらの出産

 

陣痛は痛くて痛くて、「やっぱやめておけばよかった」と後悔しながらの出産でした。

生まれた赤ちゃんを見て涙…なんてナイナイ!

「ああやっと終わった…」としか思いませんでした。
 
でも、本当に不思議なんですが、産後2、3日経ったくらいからでしょうか。夫そっくりのブサイクな赤ちゃんが、可愛くて愛しくてどうしようもなくなっていたのは。

わが子だけはカワイイって、マジ本当です。

出産していちばんびっくりしたことは、壮絶な陣痛の苦しみでもなく、エイン切開のショックでもなく、15キロも増えた体重でもなく、こんなにもわが子を愛おしく思っている自分自身でした。

 

こども嫌いで悩んでいる女性に言いたい!

 

ほんの2〜30年前、私たちの親の世代は、20代前半での結婚・出産が当たり前でした。

その頃の女性は自分がこども好きとか嫌いとか考えるひまもなく、妊娠し、出産していたのですね。

ですが、自分の親世代をよくよく観察すると「あれ?もしかしてうちの親もこども嫌いなんじゃない?」と思えるフシがありませんか?

わが子である自分のことは可愛がってもらった記憶はある。でも、うちの親ってよその子に冷たいかも。よその子に興味なさそうかも。日ごろから「孫の面倒なんて見ないからね」って言われているし…。

親の世代にもこども嫌いの女性が案外いるんです。口に出さないだけ。

そんな歴代のこども嫌いな女性たちも、わが子だけはちゃんと育てていますよね。これが、人間のナナフシギのひとつ。こどもが嫌いでも、わが子だけはカワイイのです。

いま、こどもが嫌いな自分を不安に思っている女性がいたら、どうぞ安心してください。

ワタシや、人類の先輩がたが証明します。「わが子はカワイイ」と。
 
Written by 杉本レン
Photo by DarrelBirkett 
 
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