先日のニュースで「コチニール色素によるアナフィラキシー(急性アレルギー反応)」の話題が取り上げられました。あまり聞き慣れない「コチニール色素」ですが、とくに女性にとってかなり身近な物質なのです。もしも知らないうちに摂取して、アナフィラキシーになってしまったらどうすればいいのでしょうか?
そこで、命の危険すらあるアナフィラキシーへの対処法を、専門家の医師に聞いてきました。

 

女性にとって身近な「ピンク色」が危険!?

 

朝の情報番組『モーニングバード』(テレビ朝日)によると、ある20代女性が結婚式の二次会の帰りにアナフィラキシー(急性アレルギー反応)により救急搬送されたそうです。その症状は「あっという間にまぶたが腫れて開かなくなり、唇も腫れあがってしまった。自分では呼吸できなくなり、搬送先の病院でノドを切開してチューブを入れるしかないといわれた」とのこと。原因は、直前に飲んだイチゴジュースの着色に使われている「コチニール色素」だと判明。これをうけ消費者庁は、「コチニール色素」の摂取に注意を呼びかけました。

なにやら聞き慣れない「コチニール色素」ですが、実はとても身近な着色料です。鮮やかな色をしたハム、ソーセージ、かまぼこ、赤い色の清涼飲料水、お菓子などの食品の着色に使われています。

米スターバックスでも「ストロベリー&クリームフラペチーノ」、「ラズベリー・スワールケーキ」、ピンク色のトッピング付きミニドーナツなどの飲料2種類と食品4種類にコチニール色素を使っていたとして、今後段階的になくすことを発表しました。女子心をくすぐる、飲料やお菓子のピンク色には「コチニール色素」が広く使われているのです。

そして、食べ物だけでなく、口紅、アイシャドーといった化粧品にも一般的に使用されています。毎日メイクをする女性にとって聞き逃せない情報です。少量とはいえ、日常的にアレルギー物質を摂取しているとどうなるのか心配ですよね。

 

専門家が教えるアナフィラキシーの危険性と対処法

 

消費者庁が注意喚起をした「アナフィラキシー(急性アレルギー反応)」とは、いったいどんな症状なのでしょうか?

「アナフィラキシー」について長年研究をしている、日本赤十字社医療センターのアレルギー・リウマチ科部長の猪熊茂子医師に、アナフィラキシーのしくみと危険性をお聞きしました。

●アナフィラキシーとは

猪熊医師によると、「もともとは身体から異物を排除するための免疫機能ですが、異物に対して過剰に反応してしまうのがアレルギー反応。その反応がひじょうに激しいものをアナフィラキシーと呼んでいます」とのこと。

免疫機能とは生きていくためには必要なもの。体内に異物(抗原またはアレルゲン)が入ると、その異物に対抗する抗体(IgE抗体)が作られます。そして再び異物が体内に入ってきても、すでに作られた抗体が素早く反応して身体を守ってくれるのです。ですが、この抗原抗体反応によって白血球から出る化学物質が、アレルギーの症状を引き起こしてしまいます。

●どんな症状が出る?

急性アレルギーであるアナフィラキシーとは、どんな症状をさすのでしょうか。
猪熊医師は「じんましん、まぶたや唇の腫れ、喉の腫れによる呼吸困難、血管が弛緩して血圧が下がり意識がなくなるといった症状」と説明しています。この症状が、異物である抗原を摂取してすぐに出るのがアナフィラキシーの特徴。とくに、抗原が体内深くに入るほど、大きな症状を引き起こすそうです。

しかも、異物を大量に摂ったからアナフィラキシーになるということではなく、「抗体の準備が整ったときに発症します。ですので、少量の摂取でも重大なアナフィラキシーショックになることがある」と警告しています。

●アナフィラキシーの対処法

では、とつぜん襲われるアナフィラキシーにはどう対処すればいいのかを猪熊医師に教えていただきました。

「アナフィラキシーの症状が出たらすぐに病院に行くこと。たいていひっくり返って意識がなくなってしまうので、周りのひとが救急車を呼んであげてください。アナフィラキシーは即時性が特徴ですが、そのぶん症状が引くのも早い。10〜15分で症状が収まってしまうひとも多いのですが、実は数時間後にまた症状がぶり返すことがあるので注意してください」とのこと。

病院では、血圧低下や気管支の腫れに対する素早い処置を行ってくれます。また、しょっちゅうアナフィラキシーを起こす患者には、自分で注射をして症状を抑える薬を処方することもあるそうです。

●自分のアレルギーを知るには

アレルギー反応は、ひとそれぞれ白血球の型によって個人差があります。まずは、自分のアレルギー物質を知っておかなければいけません。とはいえ、食品の五大アレルゲンは「牛乳、卵、落花生、そば、小麦」、その他で多いのが「いくら、えび、かに、肉類、大豆」など、吸入性アレルゲンは「ハウスダスト、カビ、ペット、花粉」など、薬物性アレルゲンは「抗生物質、かぜ薬、石けん、塗料、食品添加物」などと、かなり多岐に渡ります。これをすべて検査するのは現実的ではありません。

そこで、猪熊医師は「軽い腫れや、かゆみといった症状があれば、その段階でアレルギーかも、と気をつけてみてください。そのとき食べた食品や化粧品を調べると、自分のアレルギーに気付きやすい」と言っていました。日頃から自分の身体の変化に注意しておくことが大事なのですね。

 

どんな材料が使われているか知っておくべき!

 

今回取り上げた「コチニール色素」は、食品の場合は「コチニール色素」、「カルミン酸色素」、「着色料(コチニール)」、「着色料(カルミン酸)」という原材料表示。医薬品や化粧品には「コチニール」、「カルミン」、「カルミン・コンジョウ被覆雲母チタン」、「カルミン被覆雲母チタン」と成分表示に記載されています。

誰にでも起こりうるアナフィラキシー。ふだん、自分が食べる食品や、肌につける化粧品がどんな成分なのか知っておくことが、自分を守る第一歩です。

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