橋下市長の「入れ墨職員問題」。これにかぎらず、入れ墨のある人はさまざまな苦労をしてきたことでしょう。
若者がファッション感覚で入れ墨を入れることがめずらしくない昨今ですが、やはり社会から不本意な被害を受けることはよくあります。
今回は、他人からするとちょっと笑える、でも本人にとっては深刻な『入れ墨女子たちの悲惨なエピソード』をご紹介します。

 

橋下市長「大阪市は異常な組織」!?

 

大阪市が全市職員約3万3000人を対象に、入れ墨の有無をたずねる調査を行ったところ、計110人が入れ墨をしていたことが分かりました。
 
これについて橋下市長は「これほど入れ墨がある職員が多いなんて、大阪市は異常な組織。どうしても入れ墨をやりたいなら民間に行け」と憤っています。この入れ墨のある職員たちは、市民と接触がない部署へ異動させるとのこと。
 
また、橋下市長は“ファッションタトゥー”について聞かれても、「(タトゥーを彫っている)レディー・ガガさんやジョニー・デップさんが大阪市職員になるなら断る」と、一貫して入れ墨反対の意見を発表。今後、大阪市職員の採用試験では入れ墨チェックが厳しく行われるかもしれませんね。
 

入れ墨女子たちの悲惨なエピソード

 

海外セレブのタトゥーが流行っているとはいえ、やはり、まだまだ一般的な社会生活でのリスクは高いようです。筆者自身も入れ墨を彫っています。この入れ墨によって、不本意な印象をもたれたり、被害を被ってしまったりすることがよくあります。
 
そこで、入れ墨を彫っている知人たちに聞いた、入れ墨で被害を被ったエピソードをご紹介したいと思います。
 

タトゥーで思わぬ被害 その1:おかしな外国語で誤解される

 
「親日家のカナダ人の友人の話です。彼は息子が生まれたときとても嬉しくて、それを表現する入れ墨を彫ったそうです。それが、なんと日本語で『子ども大好き』。日本人に会うと変な反応をされるって悩んでました。だって、ロリコン宣言なのかなって思っちゃいますよね(笑)」
 
○おかしな外国語の入れ墨は恥ずかしいですよね。筆者も、よく『強い』という入れ墨を彫っている外人さんとすれ違います。
 

タトゥーで思わぬ被害 その2:変態に狙われてしまう

 
「私は首の後ろにリボンの入れ墨がはいっています。ある日、家具屋さんをぶらぶらしていると、急に後ろから首の皮をつままれました。驚いて振り返ると『お姉さんの首にリボンがついていたけど、これはほどけないんだねえ』と、中年男性がニヤついていたので走って逃げました。とてもこわかったです」(25歳/ライター)
 
○入れ墨をしていると目を付けられやすいのか、入れ墨がある友人たちからも、変態と遭遇する話はよく聞きます。
 

タトゥーで思わぬ被害 その3:失敗しても一生残ってしまうので悲惨

 
「若いころ付き合っていた彼氏はやんちゃなひとで、そこが好きだった。入れ墨を彫ったらしいから見せてもらったら、それが汚いいたずら彫りで、なぜか『E.T.』と書いてある。どうしてE.T.なのか聞いてみると、『卍(まんじ)を入れたかったんだけど、失敗しちゃってE.T.にしてもらった。オレ、E.T.も好きだし』と言われて、ダサいのと意味のわからなさに冷めて別れた。今ではいい思い出」(29歳/アパレル)
 
○入れ墨とは一生付き合っていくだけに、デザインに失敗したときのリスクはかなり高いです。ダサい入れ墨なんて入れている意味ないし!
 

タトゥーで思わぬ被害 その4:変態だと思われる

 
「私は彫り師で、腕だけでなく手や首筋にまで入れ墨をしています。その印象からか、『性格がキツそう』『病んでいそう』と思われたり、『SM趣味がありそう』といって変態男から猛アプローチを受けたりします。女子のストーカーができたときもありました。中身はいたってマジメな女の子のつもりなんですけど……」(33歳/彫り師)
 
○たしかに、入れ墨があるというだけで性格まで決め付けられることは多いですね。
 

タトゥーで思わぬ被害 その5:恋人の名前を入れてしまうと別れたときが大変

 
「彼氏のことが大好きで、一生を捧げたいと思って、入れ墨で彼の名前を彫ることを思いつきました。友達に相談するとみんな止めてきましたが、『彼への愛をそんな一般常識に括られたくない』と思ってアドバイスを無視。でも、いざタトゥー・スタジオに予約を入れて彫り師さんに話すと、鼻で笑われて『帰りなさい』と言われてしまいました。そこで初めて、自分がバカなこと考えていたことに気づきました。しかもその半年後に彼氏と別れたし、ホント、彫らなくてよかった」(25歳/美容)
 
○ちゃんと止めてくれるなんて、いい彫り師さんですね〜。彼氏の名前はさすがにリスクが高すぎます。もし彫っていたら、次の彼氏はできなかったでしょうね。

 

入れ墨をしている人は目立つ、という事実

 

橋本市長が今回の調査を行った発端となった事件も、児童福祉施設の職員が児童に入れ墨を見せて脅したことがきっかけでした。入れ墨を彫っている人がおかしな行動をするだけで、彫っていないひとよりも目立ってしまうもの。入れ墨を彫りたいのなら、その自覚をきちんともってもらいたいですね。
 
大阪市職員に対しては厳しく制限をした橋本市長も「場合によっては、入れ墨をすることが許されるというよりも、むしろ入れ墨をすることがその職場としてふさわしいという場合もあるのかもしれません」と述べていました。
世間からの印象をしっかりわきまえて行動すれば、入れ墨が歓迎される場所ができるかもしれません。
入れ墨がファッションの一つとして、日本社会でも受け入れられるようになるといいですね。
 
Written by かーねこばーん
 
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公開日:2012年5月18日
更新日:2018年11月29日

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