春の暖かい日に、つい「今日は小春日和だな〜」なんて口走った経験はありませんか? これは間違いです。
このように、間違った意味で使ってしまっている言葉が、意外とあるかもしれません。恥ずかしい思いをする前に、チェックしてみましょう。

 

恥ずかしい言葉の誤用8選

 

意味を分かっているつもりでも、実はまったく違う意味の言葉だった、なんて経験ありませんか? 今のうちにチェックして、正しく使えるようにしましょう。
 

●その1:小春日和(こはるびより)

「春の陽気な気候」は誤用。「初冬のころの、春のように穏やかな気候」を指します。「小春」とは陰暦10月の異名。秋から冬に移る暖かい日に用いる言葉。
 
○冬から春、暖かくなってきて、うっかり「今日は小春日和ですね」と使ってしまいそう。
 

●その2:時節柄(じせつがら)

「季節柄」は誤り。その時節にふさわしいこと。
 
○「季節柄、ご自愛くださいね」なんてすました顔で言っている人、いませんか?
 

●その3:確信犯(かくしんはん)

「罪と知りながら行われる犯罪」は誤用。「自らの行為を正しいと信じて行われる犯罪」。もともとの意味は、政治的、思想的、宗教的な確信に基づいた義務感や使命感によってなされる犯行のことだった。
 
○「あの子のたかりは確信犯だよ!」って感じでよく聞きます。言いたかったことと、本来の意味とがまったく違っていますね……。
 


●その4:触(さわ)り

「話の最初の部分」という意味ではなく「話の一番の聞かせどころ」。
もともとは浄瑠璃の用語で、「曲中のいちばんのききどころ、印象的な部分」という意味だった。
 
○「××さんの話って超つまんない。触りを聞いただけで飽きちゃった」という使いかたをした場合、触りを聞いたのなら、それでよしとなってしまいます。
 

●その5:リーズナブル

「低価格、お得」という意味ではなく、「合理的であるさま、納得できるさま」のこと。
 
○よく販売員に「とってもリーズナブルですよ」とすすめられますが、納得するかどうかはこちらが決めることなんです。
 

●その6:断トツ(だんとつ)

「断然トップ」の略なので、「断トツの1位」は重言。ただし、広辞苑の用例には「断トツの優勝」ともある。
 
○現都知事の石原慎太郎氏が、文藝春秋の1963年1月号で「スタートからダントツ(断然トップ)で出た」と表記したことから世に広まったそうです。
 

●その7:にやける

「悦に入ってうすら笑いをするさま」という意味ではなく、「男が女のように色っぽい様子をする」が正しい意味。語源の「若気(にやけ)」とは、鎌倉・室町時代に男色を売る若衆を呼んだ言葉で、「尻(とくに肛門)」も意味するようになった語である。
 
○うすら笑いをするさまは「にやつく」「にやにやする」と、微妙に違う言葉です。

 
●その8:肴(さかな)

もともと酒菜(さかな)と書き、意味は「酒の、な(おかず)」。「酒の肴」は重言となる。江戸時代、酒のつまみは魚類が代表的であったため、魚類の「さかな」はここから転じてそう呼ばれるように。
 
○このうんちく、お酒の席で披露してみてはいかがでしょうか。

 

言葉の由来とともに覚えておきましょう

 

筆者自身、間違った意味を信じて使っていたものも多くありました。
ある間違いをきっかけに言葉の由来を知ってみると、意外なエピソードがあって面白いものです。このエピソードとともに、本来の意味を覚えておけば、忘れずにすみますね。
 
Written by 浅川有紀
 
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公開日:2012年4月26日
更新日:2018年11月26日


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