もしも、親しい友達から「自分はLGBTだ」とカミングアウトしてくれたら、みなさんはどのように感じるでしょうか?
 
念のために説明をさせていただくと、LGBTとは、Lesbian(レズビアン、女性同性愛者)、Gay(ゲイ、男性同性愛者)、Bisexual(バイセクシュアル、両性愛者)、Transgender(トランスジェンダー、性別越境者)の頭文字をとった単語で、セクシュアル・マイノリティ(性的少数者)の総称のひとつです。
 
なんとも思わなかったり、面白がったり、何と言ったら良いのかわからない人もいるかもしれません。本当に少しずつですが、条例や制度などで性の多様性が認められつつあるなか、自分とは違うジェンダー・アイデンティティ(性自認)の持ち主に対して、そうではない者がどのように接するべきなのか? 彼ら彼女らの気持ちをきちんと理解できているひとはそんなに多くはないと思います。
 

LGBTであるこをカミングアウトされたとき気をつけるべきことは?

 

友人がLGBTであるだとわかったら、最初は戸惑ってしまう人も少なくないはずです。「これからまで通りの関係性でいいのだろうか?」「自分のことはどのように見ているのだろうか?」と、悩んでしまうかもしれません。
 
そんなときは、わからないことをそのままにせず、本人ときちんと対話してみることをお勧めします。
 
戸惑っているなら「ごめん、ちょっと整理したいから時間ちょうだい」と言ってみたり、正直よくわからないなら「同性愛のことよく知りたいからいろいろ質問していい?」と聞いてみたりするのもいいでしょう。
 
何も知ろうとせずに否定的なことを口にすると、相手を傷つけてしまいます。かと言って、当たり障りのない返事で済ませてしまうと、心のモヤモヤはいつまで経っても解消されません。なにより、その場しのぎの取り繕いは、相手にも必ず伝わります。結局、2人の距離はどんどん遠くなる一方です。
 
カミングアウトは、当事者にとって一大決心です。それは相手に心を開いている証拠。だから、もしネガティブに思っても、感じたことを正直に口にしてみましょう。変に気を使う必要はありません。だって友達なのですから。
 
少しでも「受け入れたい」「友達でいたい」という思いがあるなら、この際、喧嘩になるほどお互いの気持ちをぶつけてみるのもいいかもしれませんね。

カミングアウトされたとき、絶対にやってはいけないこと

 

絶対にやってはいけないのが、性的指向や性自認を本人の了解なく第三者に暴露することです。これを「アウティング」と呼びます。
 
2020年6月3日、三重県はLGBTなど、性的少数者への差別を禁止する条例を制定しました。このなかに、都道府県では始めてこの「アウティング」の禁止を盛り込む方針を決めました。鈴木英敬知事によると、「家族関係や就労関係を不安定なものにしたり、友人との人間関係を分断し孤立に追い込んだりしかねない」、「互いを思いやる社会となるよう、取り組みをさらに進める必要がある」と、述べているようです。また、カミングアウトを強制することも禁じる方針で、罰則も検討しているとのことです。
 
「自分に打ち明けてくれたんだったらみんなに言っても平気だよね?」と勝手に解釈するのは大間違いです。むしろ、あなたのことを信頼して、あなただけにしか言っていない事実という可能性の方が大きいのです。
 
僕のように、こうして完全にオープンにしているのは、とてもまれなケースなのです。家族にはまだ言えない、職場には絶対バレたくないなど、どこまでの人に打ち明けるかはその当事者によって変容します。これはとてもセンシティブな領域なんです。
 
もしも友人に打ち明けられても、むやみに言いふらさないことが、もっとも大切なマナーです。上記の通り、地域によっては条例違反だったり、そのほか名誉棄損などで損害賠償を請求されることもありますので、絶対に「アウティング」はしてはいけません!
 

仲よくなれば、性的指向は関係ない!

 

オープンリー・ゲイ(openly gay=性的指向や性同一性の隠匿しない生き方)として生活していると、なぜか嬉々として「同性愛者の人と知り合ったの、初めてです!」と言われることが多くあります。みなさんにとって、同性愛者からカミングアウトされることがとても珍しいこと、ということなんだと思います。
 
友人の紹介で知り合った、ある男性について、とても興味深い体験をしたことがあります。
 
その男性は、他の友人を交えてこれまで何回もお酒を飲んだことがある仲なのですが、あるとき、友人がこんなことを話し始めました。
 
「実はね、あいつ、君と知り合う前は、ゲイのことをすごく嫌ってたんだよ」
 
常日頃、同性愛者を否定するような発言をしていて、もともと友人は僕を紹介すること自体「2人が喧嘩になったらどうしよう……」とためらっていたと言うのです。
 
その男性のことは、ただの優しいお兄さんだと思っていたので、とても驚きました。
もしかしたら彼の中での同性愛者は、テレビに出てくるような人物像で、派手なファッションでテンションの高いオネエ言葉のイメージだったのかもしれません。
 
ところが僕のような、異性愛者と一見なんら変わらないキャラクターが自然と飲み会に参加してきたことが、彼にとって革命的だったのでしょう。
 
彼が同性愛者を否定していることを、僕がもともと知っていたら、彼とは絶対仲よくなれなかったはずです。お互い先入観なしに出会ったことで、“人間同士”として向き合えたんだと思います。

友人からのカミングアウトは、軽いノリで受け入れることも大切

 

「話せばわかる」とはよく言ったものです。仲よくなってしまえば、セクシュアリティ、国籍、肌の色、宗教の違いなんか、どうでもよく感じることもあります。
 
もしも友達が同性愛者でも「へぇ、そうなんだ!」くらいの軽いノリでいてあげると、いい関係が続けられると思います。そしていつの日か、すべての人が多様性を認め、これが当たり前の世の中になることを願っています。
 
(yummy!編集部)
 
参考:三重が「アウティング」禁止条例 都道府県で初めて/沖縄タイムス(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/580342)
 
■友達にLGBTだと告白された! そのとき心がけること5選
■カミングアウトされたらどうする? 無意識に傷つけない為の完全マニュアル
■彼氏や旦那からのカミングアウト!「男性を好きになった」と言われたらどうする?
 

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