1年前の東日本大震災では、多くの方々が被災されました。避難者の数はおよそ34万人、死者の数はおよそ1万5000人、行方不明者の数はおよそ3000人と言われています。(2012年2月|警視庁、東日本大震災復興対策本部調べ)
人間だけでなく、大切な家族であるペットも被災しました。
いったい、被災ペットたちはどうなったのでしょうか。
被災ペットたちはどうなったの?
3.11の震災時の映像を見ると、ペットの犬や猫を抱いて逃げる人の姿が見うけられます。「自分だったらどうしよう……」と考えてしまった人も多いはず。
あれから1年。ペットを飼っている人の意識はどう変わったのでしょうか。
ペット&ファミリー少額短期保険の調査によると、震災の影響が大きかった関東・東北地域では、ペットのために防災対策を見直したり、ペットフードや飲用水のストックを増やした飼い主が多いことがわかりました。
現在でも、被災地から「ペットを助けてほしい」という要望は多く、震災以降、取り残された多くの犬・猫を救済するための団体が増えました。国や県などもペットの保護を行っていますが、2011年11月の時点で行政側が保護した犬は356匹、猫は220匹。ある動物団体は、「まだ1千匹程度が区域内にいる」とみています。
避難を余儀なくされた女性、愛犬を半年間探し続けて
毎日放送の報道番組で放送されていた、ある被災ペットのエピソードを紹介します。
「すぐに戻って来られるだろう」と思い、2匹の犬を置いて避難した福島県の女性。それが、しばらく家に帰ることは叶わず、やっと一時帰宅の許可が下りたときには、もう2匹はいなかったそうです。
それから女性は、何日もかけて、インターネットをくまなく調べたそうです。地震から半年が経過していました。
そして彼女はついに、ある保護団体のホームページに載っていた2匹を探しだしました。
2匹は福島の施設には入れず、大阪の団体に引き取られていました。彼女は大阪に向かい、半年ぶりの再会を果たしました。
2匹は彼女の呼び掛けにすぐさま反応し、全身で喜びを表現していました。
(参照元:MBS|VOICE「『震災ペット』飼い主と再会」より)
ペット探しのソーシャル化が進んでいる
今回の東日本大震災では、あらゆる情報がインターネット、とくにSNSによってもたらされたのが特徴的です。
上記のエピソードのように、いなくなってしまったペットを探すのにも、地域のペット探し掲示板を利用したり、TwitterなどのSNSを利用する人も多くみられました。
YouTubeを駆使して、被災地で保護した犬の飼い主を捜している人もいます。動画ならば、写真よりも特徴がわかりやすく伝えられるメリットがあります。
その動画は4月に投稿され、それから3ヶ月後の7月になって、「避難者の方が飼っていた犬とわかりました。避難所に連れて行けず、途中でやむを得ず放したそうです。どれほどつらかったことでしょう。涙々の再会でした。」というコメントがつきました。
動画+インターネットという、ソーシャルなペット探しの成功例ですね。
また、コピーライターで自らも愛犬家である糸井重里氏は、Twitterで迷子犬・猫情報をリツイートしています。フォロワーが47万人(2012年3月時点)を超す糸井氏のリツイートは効果的で、実際にそれで見つかったケースも多いそうです。
すべての被災ペットと飼い主の再会を願うばかり
飼い主にとって、ペットは家族同然。その絆が深まるほど、ペットを失った時の悲しみも大きいものです。
SNSは、必要な情報が即座に手に入り、拡散することも容易です。
3.11では、その特徴と重要性が浮き彫りになりました。
人間関係のソーシャル化で、人と人のつながりがより身近になった今、ペット探しもソーシャル化が進んでいます。飼い主とペットの絆をつなげてくれるのも、SNSなのかもしれません。
震災から一年経った今も、多くのペットが飼い主を待っています。すべてのペットと飼い主がつながることを祈るばかりです。
◆あの芸能人も、それぞれの気持ちを届けました。
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Written by かーねこばーん
Photo by Jonathan Babb