その昔、日本には現代社会では考えられないようなおそろしい風習がありました。
なんと、男性が自分の子どもを身ごもった本妻以外の女性を、お腹の子ごと部下に押しつける、というものです。
 
現代では考えられないこの風習。いったい、どんなものだったのでしょうか。

 

本当は誰の子? 下げ渡しプレゼントをもらった武将たち

 

「下げ渡し」と呼ばれるこの風習は、1000年以上昔、飛鳥時代から江戸時代までの長きにわたって続いていたと言われています。
“下げ渡す”のは、信頼している大切な部下である、という証明になったらしく、最高級のプレゼントと考えられていたそうです。
 
しかし、現代の世の中で考えると、部長が愛人を妊娠させてしまったので、課長とその愛人を結婚させる、ということになります。これが実際にあったとしたら、社内は大騒ぎになりますよね。
 
当時はどんなふうに行われていたのでしょうか?
日本史の教科書に出てくる偉人も、毎年の大河ドラマの主人公もやっているのです。
 

天智天皇 → 藤原鎌足

 
このふたりといえば、政権を牛耳っていた蘇我氏を暗殺して新政権を作った「大化の改新」です。下げ渡しによって絆をより深めていったのかもしれませんね。
下げ渡すときに「生まれてくる子が男子なら鎌足の子とし、女子だったら自分の子とする」という約束があったとも言われています。
 

平清盛 → 平盛俊

 
平安時代に活躍していた武将たちも下げ渡しをしています。
このとき、生まれた子が女児だったので、清盛は引き取って天皇に嫁がせています。過去に放映された大河ドラマでも、近い設定で描かれていたようです。
 

徳川綱吉 → 柳沢吉保

 
江戸幕府の第5代将軍の綱吉と、幕府の役人の吉保。そもそもこのふたりは同性愛の関係といわれているのですが、そのうえ下げ渡しまで行っていたようです。計り知れないドロドロ愛憎関係が繰り広げられていたのではないでしょうか。
 

徳川家康(番外編)

 
江戸幕府の初代将軍の家康。子どもがほしかった家康は、なかなか妊娠しない女性を部下に下げ渡したところ、そのあとになって妊娠が発覚したのでまた自分の元に取り返す、ということをしています。
 

下げ渡された女性の気持ちって……

 

現代とはあまりにも価値観が違うので、女性はとくに思わずポカーンとしてしまうのではないでしょうか。
 
「下げ渡し」は、将軍が効率よく世継ぎを作るために行われていたようです。
当時はすぐにでも跡取りの男児が必要だったり、政略結婚するため女児が必要だったりしたのです。
 
しかし妊娠した女性の気持ちを考えてみると、かなり残酷で鬼畜のような風習です。
まるで女性がモノのように扱われたこんな話を聞くと、今の時代に生まれて本当によかった、と思ってしまいますね。
 
Written by 海猫
 
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公開日:2013年1月3日
更新日:2018年11月12日


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