同性愛用語でタチ・ネコ・リバという言葉があります。
今回は、「なんとなく知っているけど、どういう意味?」「なんで、タチとかネコとかいうの?」「タチ・ネコは知っているけど、リバがよくわからない」といった方のために、タチ・ネコ・リバの意味や語源について、簡単に解説していきます。
タチ・ネコ・リバってどういう意味?
タチ・ネコとは、同性愛の恋愛関係において、どちらが、挿入する側かを示した用語です。
ゲイの場合は、男性器をどちらが挿入するか、によってタチかネコか、にわけられるわけですが、レズビアンの場合にもこの用語は適用されます。
レズビアンの場合、攻める側がタチ、受け身側がネコと呼ばれます。
同性愛者の場合、タチとネコ、両方できる人、相手によって変えられる人もいます。
そういった人のことは「リバ」と呼ばれます。また、リバにはならず、いつもタチ、いつもネコ、の人の場合、バリタチ、バリネコと呼ばれることもあります。
まとめると以下のようになります。
タチ…挿入する側・攻める側の同性愛者のこと
ネコ…挿入される側・受け身側の同性愛者のこと
リバ…どっちの役割もいける、相手によってタチにもネコにもなれる同性愛者のこと
バリタチ…相手が誰でもタチの同性愛者のこと
バリネコ…相手が誰でもネコの同性愛者のこと
タチ・ネコ・リバの語源とは?
次に、タチ・ネコ・リバの語源を確認していきましょう。
タチの語源とは?
タチの語源には、ふたつの説があります。
・歌舞伎や宝塚などで、男役のことを「立ち役」というため、ここからきているという説
・男性器の隠喩の「太刀(たち)」からきているという説
ネコの語源とは?
ネコの語源も、おもにふたつの説があります。
・工事現場で使う一輪車がネコと呼ばれていて、そこからきているという説(作業員が一輪車を押している姿が、同性愛者がセックスしているように見えることから)
・女性器の隠語であるプッシーキャットが由来だという説
リバの語源とは?
リバの語源も、おもにふたつの説があります。
・Liberty(自由)。自由に選択できる、という意味からきているという説
・Reverse(逆・反対)。反対の役割もできる、という意味からきているという説
さいごに。同性愛用語を知ることは、同性愛についてより深く知るための第一歩
今回は、同性愛用語である、タチ・ネコ・リバの意味と語源について簡単に解説してきました。
そのほかにも同性愛用語はたくさんあります。
たとえば、
・ダイク(男性っぽい見た目のレズビアン)
・フェム(見た目が女性的なレズビアン)
・ボイ(見た目が少年っぽい、または中性的なレズビアン)
・イカニモ・イカホモ(短髪・ヒゲ・がっちり体型など、典型的なルックスのゲイ)
・オケ専(高齢者を好むゲイ)
・店子(ゲイバーの店員)
…などなど。
同性愛用語を知れば、同性愛の世界をより深く知ることができます。気になった方は調べてみてはいかがでしょうか?
(今来 今/ライター)
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