性別や性の対象は、生まれた時から死ぬまでずっと変わらないと思いますか?
 
かつて、「性はグラデーションである」と提唱した人がいました。男・女がきっちりと分かれているのではなく、男っぽい女もいれば女よりの男もいる、というように、性別とは二元論で語ることができないという説です。
 
近年、欧米を中心に、性をグラデーションと捉えるよりも、一歩進んだ考え方が普及しつつあります。それがセクシャル・フルイディティ(性的流動性)です。
 

セクシャル・フルイディティ(性的流動性)とは

 
セクシャル・フルイディティ(性的流動性)とは、その名の通り、性を固定のものではなく、流動的でいつでも変わり得るものだとする考え方です。
 
たとえば、女性を好きだと思っていた時期もあったけど、男性も好きになることもある、という人のことです。男女同時に愛することができるバイセクシャルとは少し異なります。
 
バイセクシャルの場合、男女どちらも恋愛対象になり得ますが、セクシャル・フルイディティ(性的流動性)の場合には、男女両方性的対象になるときもあれが、あるときは男が無理であるときは女が無理というように、どちらかの性を性的な対象として見られなくなる可能性も多いにあるのです。
 

セクシャル・フルイディティ(性的流動性)を自認する人たち

 
セクシャル・フルイディティ(性的流動性)という概念は、ジョニー・デップの娘、リリー・デップが「私はセクシャル・フルイディティです」と公言したことにより、一気に認知度を高めました。
 
これまで、マドンナ、レディー・ガガ、ケイティー・ペリーといった欧米のセレブたちは、通常は男性を性的パートナーとしながらも、女性との経験があることを公にしてきました。そのため、欧米では、「性的対象が流動的に変化しうる」という概念が受け入れられやすいという土壌があったのでしょう。
 

さいごに あなたもセクシャル・フルイディティ(性的流動性)かもしれない

 
「セクシャル・フルイディティ(性的流動性)なんてあり得ない」と感じる人もいるでしょう。
 
ですが、世の中には、好みの人に出会ってしまったがために、大人になってから性的嗜好が変化してしまったという人は多数います。つまり、死ぬまで、男性だけを性愛の対象にし続けられるかどうかは誰にも断定できないのです。
 
近年、日本ではLGBTに対する認知が急速に進みました。ですが、レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダーだけが性的少数者であると認識するのは危険でしょう。
 
性の形は、本当に多様です。パンセクシャル・ノンセクシャル・アセクシャルなど、これまで知られていなかった概念も次々と誕生しています。今後も、未知の性の形を自認する人たちは登場してくるでしょう。
 
恋愛が男女ふたりで行うもの、性的対象は異性に限る、という概念が古くなる日がきても不思議ではない時代を私たちは今、生きているのです。
 
(今来 今/ライター)
 
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