「LGBTQ」という言葉、ご存じですか? 2018年1月に広辞苑に記載された「LGBT」に、“Q”のアルファベットが追加されていますね。
LGBTQは、数あるセクシャリティの中からいくつかの頭文字をとって作られた単語で、セクシャルマイノリティを肯定的に総称する言葉の一つです。
今回はそのLGBTQに含まれる“Q”に関して、中でも主に「クエッショニング」について、セクマイ当事者の筆者が書いていきます。
1.「クィア」と「クエッショニング」
LGBTQの“Q”は、2つの単語の頭文字です。1つ目はクィア、2つ目はクエッショニングです。
1つ目のクィアとは、古くはセクシャルマイノリティを差別的に表す言葉でした。しかし差別に対抗する方々によってネガティブイメージの改変活動が行われ、今やポジティブイメージを持った言葉として使われています。「セクマイ」や「LGBT(Q)」等と同じように、「クィア」もセクシャルマイノリティを総称し肯定的に表す単語として捉えてかまわないでしょう。
続いてクエッショニングですが、これは自分のセクシャリティを決めかねている状態です。
Xジェンダーと言う、もともと自認するセクシャルが男女どちらでもなかったり、流動的であったりするセクシャリティとは異なります。