性的嗜好(しこう)は固定されているものだと思いますか?

男性が好きな女性は一生男性が好きで、女性が好きな男性は一生女性しか愛せない。私たちは無意識にそう考えがちです。

ですが、世の中には、「ずっと女性が好きだと思っていたけど、ある日、自分は男性が好きだと気がついた」という男性もいれば、逆に「ゲイだと思っていたけど女性もいけた」と年配になってから気がつく男性もいます。

女性も同様に、性的嗜好がある日いきなり揺らぐ場合もあります。今回は、「男性が好きだと思っていたけど、女性同士の経験をしてしまった」2人の女性のインタビューをお届けします。

彼氏や夫がいたのに「女性同士の経験」をした女性の話1 ひと夏の思い出


桃子(仮名・26歳)は、現在、総合商社で事務職として働くOLで、来年には同僚の男性との挙式を控えています。

「今だから言えるけど」と結婚報告と同時に打ち明けられた話は意外なものでした。

桃子は、関西のお嬢様大学に通っていたのですが、サークルの合宿で女性と「ひと夏の経験」をしたことがあるというのです。

「当時、彼氏にふられたばかりで、落ち込んでいたんだよね。それで、先輩(女性)に話を聞いてもらっているうちにそういうことになって」

桃子にとって女性との経験はもちろん初めてのこと。「男の子とするときと同じくらい気持ちよかったかも」とふりかえります。

「先輩は、ボーイッシュな感じで後輩女子からすごく人気があった。女の子としているっていう違和感は不思議なほどなかった」

先輩との関係はその日1日だけのものだったそうで、「誰にも言えないけどいい経験だったかも」と桃子は言います。

彼氏や夫がいたのに「女性同士の経験」をした女性の話2 いつのまにか家族に


風香(仮名・40歳)は、バツイチで一人の子持ち。ひとりで育児をしながら働き続けることに疲れ、シングルマザーを支援するNPOにSOSを求めたことがきっかけで、人生が大きく変わったといいます。

風香はそのNPOの職員の女性・陽子(仮名・42歳)と仲良くなり、プライベートでも遊びに行くほど仲良くなりました。

「ひとりぼっちだったから、陽子と会えてすごく救われた」。陽子と恋愛関係になるまでに、時間はかからなかったといいます。

「まさか自分がレズビアンになるなんて思わなくて、ショックで最初は否定していた」という風香ですが、陽子との関係が深まるにつれて、認めざるを得なくなったといいます。

陽子の申し出で一緒に暮らすことになり、今は育児を手伝ってもらっていいます。

「今は陽子のことは家族だと思っています。離婚がショックで女性に走ったように見えるかもしれないけど、そういうわけじゃない。陽子のことは、男でも女でも好きになったっていう自信があります」

さいごに


今回は、女性同士の経験をした二人の女性のお話をお届けしました。

恋人に求めることが変化していくように、「自分の恋愛対象は男性だけ」と思っていても、ふとしたきっかけで変わることもあるのかもしれません。

(今来 今/ライター)

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