2.制度の話

 
婚姻制度を初めとする“カップルのための法律”は数多くありますが、これらは全て男女のカップルのみを対象に作られています。LGBTカップルは、ヘテロカップルのように、社会制度を利用できないんです。
制度を利用できないことにより、老後に孤立や孤独死をする可能性が上がり、実際にそうなる老年のLGBTは多くいます。
 
日本ではパートナーと法的な家族になるため、養子縁組という方法をとるLGBTカップルもいます。しかしそれは、その方法しかパートナーと家族になる方法がないから、工夫の末編み出された方法だと筆者は思います。利用できるのなら、婚姻制度を使うでしょう。
 
一部の自治体では、同性カップルを保護する制度を独自に取り入れているところもあります。
パートナー制度を“結婚”と捉えるかは、それぞれの考え方があるかと思いますが、選択肢の一つとしてこれからも利用できる自治体が増えていくことを願います。
 

3.結婚できない今、LGBTカップルを守る唯一のもの

 
あなたに、行政的手続きをしていない、家族にも教えていないパートナーがいると想像してみてください。そのパートナーが不慮の事故に遭い、自分で連絡ができない状態になったとします。会社や実家に連絡は行くかもしれませんが、あなたの元に、連絡が来るのはいつになるでしょう?
 
また行政的手続きをしていないということは、パートナーになにかあった時など役所に相談ができません。
役所の窓口では、必ずパートナーとの関係性を聞かれます。関係を証明できない場合、どんなに実際は家族のような間柄であっても、門前払いされてしまうんです。
 
それでも、確かに2人の関係は存在しています。それを証明できるのは、当事者の家族や友人だけです。
法的支援を受けられない今、周囲の人々のフォローだけが、2人の関係を証明し、LGBTカップルを守る唯一のものなんです。
 

関連キーワード
LGBT】の最新記事
  • 浮気性となにが違う? LGBTからみたポリアモリー(複数愛)
  • 友達にLGBTだと告白された! そのとき心がけること5選
  • クリスマス間近! LGBTカップルが指輪を買ったレポ
  • 「好きになった人が好き」性別を超えた“パンセクシャル”とは
  • 結婚しなくても幸せになれる時代でLGBTが結婚したい理由
  • 今知っておきたい“SOGI”とは? 誰でも分かるセクシャリティのお話
  • 「実際に苦労してる事って何?」26歳、LGBTの本音
  • LGBT当事者が語る「新潮・生産性問題」背景に2つの“迫害の歴史”