2017年はLGBT元年ともいうべき、セクシャルマイノリティが社会的に話題になることが多かった年でした。レスビアン・ゲイ・バイといった言葉は一般的に広まり、「異性を好きになる人ばかりじゃない」ということは日本でも常識になりつつあると言えるでしょう。

ですが、まだまだ世間的に認知されていない性的マイノリティも存在します。それは、恋愛感情を持たない、「アセクシャル」と言われる人々です。

アセクシャルとは? なぜ認知されていない?


アセクシャルとは、「性別関係なく、誰にも性的関心を持たない人」のことです。

「恋愛して当然」「結婚して当然」と考えられることの多い世の中で、「誰にも性的欲求を持たない人」がいることは、あまり知られていません。

なぜアセクシャルの人は確実に存在しているにも関わらず、表面化していないのでしょうか?

それは、一つには、数が少ないマイノリティである、ということが挙げられます。(※1)もうひとつには、アセクシャルの人々の存在をクローズアップすることによる利益を得られる人は少ない、ということが挙げられるでしょう。

恋愛・結婚を当たり前のこととし、推奨することは、経済的に大きな影響があります。デートやプレゼント、結婚式などで人々は多大な消費活動を行い、それにより企業は潤います。恋愛は儲かるのです。「恋愛や結婚なんて誰もしなくてもいい。数百万もする結婚式や結婚指輪はムダ」という価値観が一般化してしまっては、困る企業の方が多いのが実情です。


「自分はアセクシャルかも」と思ったら


ただし、世間的に認知されていないからといって、アセクシャルの人が存在していないということではありません。

実際に、恋愛感情を持たない人は存在します。アセクシャルだからといって「人間らしい感情を持っていない」とか「薄情だ」ということではまったくないのです。

また、「恋愛感情が無いから、家族も作れないし一生一人かもしれない」とも思う必要はありません。アセクシャルの人でも、友人と一緒に家庭を作ることは可能ですし、アセクシャル=パートナーができない、ということではありません。

さいごに


女性同士はとくに、「恋愛話」をすることが当然とされがちです。ともすれば「恋愛に興味が無い人なんていない」と勘違いしがちです。ですが、世の中には恋愛感情が無い人、恋愛に興味が無い人は存在します。

異性を好きになる人もいれば、同性を好きになる人もいる、恋愛感情を持たない人もいる、自分の性別に違和感がある人もいる……自分とは違った恋愛観・性自認は多様に存在していて、そのどれも間違いではありません。

「自分はちょっとおかしいのかもしれない」「恋愛感情を持てない私はどこか欠陥があるのかも」と悩んでいる方は、「あなただけではない」「恋愛感情が無くても幸せに生きていくことはできる」と知っていただければと思います。

そのためには、「恋愛して当然」といった常識も、ときには疑ってみる必要があると思います。

※1 THE IRISH TIMES 人口の1%がアセクシャル
https://www.irishtimes.com/life-and-style/people/what-is-it-like-to-have-absolutely-no-sex-drive-1.1937724

今来 今/ライター

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