こんにちは、歌人の鈴掛真です。5・7・5・7・7の短歌の作家です。

近年、『LGBT』(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスセクシャル)という言葉が随分と浸透してきましたね。これまではゲイについて論じてきましたが、今回は『バイセクシャル』にスポットを当ててみたいと思います。

詳しく知りたいけど、なかなか知る機会のない“同性愛”の話題。
【ゲイだけど質問ある?】では、オープンリー・ゲイの鈴掛真が、みなさんの気になる疑問・質問にお答えしていきます!

 

質問 【ゲイとバイセクシャルってどう違うの?】

 

バイセクシャルとは『両性愛者』のことで、男性と女性の両方を性的対象とすることができる人を意味します。芸能人ではレディ・ガガ、アンジェリーナ・ジョリー、壇蜜さんやメイプル超合金のカズレーザーさんも公表しています。

LGBTで同じ括りにされてはいるものの、僕はゲイとバイセクシャルの感覚は似て非なるものだと思っています。だって僕、女の人のこと好きになったことないし。

男性なら女性と、女性なら男性と、というように、異性としか恋愛関係になったことがない人が大半だと思います。かたや僕のように、同性としか付き合ったことが無い身からしても、正直、男性と女性の両方を性的対象とできる感覚は想像しがたいものがあります。

けれど、僕はこれまでバイセクシャルの人に何人も出会ってきました。その一部をみなさんにご紹介しましょう。そこには実に多種多様なケースが存在していました!

●一度だけ同性と付き合ったことがあるA子
基本的に男性としか恋愛関係にならないA子は、一度だけ女性と付き合ったことがあるのだとか。期間は1年間ほど。デートをして、セックスをして、男性との恋愛とほとんど変わらぬ形で愛を育んだ二人。結局は、相手の嫉妬深い性格が原因で関係は破局に……。

●子作りでしか妻とセックスしないB太郎
某大企業に勤めるB太郎は一児の父。可愛い娘を溺愛しているものの、妻とのセックスは、なんと娘を授かったときが最初で最後! セックスレスもそっちのけで、ゲイ男性と浮気三昧なんだとか……。

●どういうことなの!? 完全バイセクシャルパパのC之助
自ら会社を経営しているC之助は、妻と二人の娘に恵まれた幸せな父親。でも、妻とは別に彼氏がいて、男の存在が妻と娘に発覚! ところが、あろうことか妻と彼氏が仲良くなって、今や5人で家族円満なんだとか!! なんたるカオス!!

このように、男性も女性も均等に好きになることばかりがバイセクシャルではないのです!

『両性“愛”』というと、あたかもそこには必ず愛情が伴うような気がしてしまいますよね。けれど、セックスはできるけど恋愛感情はない、結婚はできるけどセックスはできない、というように、それぞれ様々な偏りがあるのです。
そうですよね、愛なんかなくても、やろうと思えばセックスってできますもんね。
むしろ愛の無いセックスの方が気持ちいいときもあ【自主規制】

話を戻しましょう。

よく言いますよね?
「俺、EXILEにだったら抱かれてもいい!」
「私、石原さとみとだったら付き合いたい!」
そんなイメージが少しでもできる人には全員バイセクシャルの素質がある、と僕は思います!
実際にそのようなチャンスがないだけで、本当に魅力的な同性と二人っきりでロマンチックなムードになったら、みんなコロッといっちゃうんじゃないか、と。
 

 

バイセクシャルって、正直うらやましい!

 

僕がこれまで出会ってきたバイセクシャルを見て、共通して思うことがあります。
それは彼らが“何かを超越している”ということ。

常識に捕らわれない発想力。
一切の迷いがない行動力。
そして何より、多くの人を惹きつけてやまない魅力。
性別というフィルターを超えて人間を愛したことのある彼らには、必ずそんな力を感じます。

そして彼らは、総じてハッピー。自分の欲求に忠実で、人生を謳歌している彼らからは、只ならぬ陽のエネルギーを感じます。
さらに、男性からも女性からも慕われる術を知っていて、異性愛者や同性愛者では知り得ないことをいくつも体験している彼らの周りには、彼らを慕う人たちが絶えず列をなしているのです。

正直、バイセクシャルってずるいなとも思います。
僕が初めて付き合った男性はバイセクシャルでした。
別れることになったとき、こう言われたのです。
「やっぱり俺、女の子と付き合っていくことにしたから」
そうやって言われちゃ、なんも言えねーよ。太刀打ちできねーよ。
今思えば、僕が未練を持たないようについた嘘だったのかもしれませんが、そういう選択肢を持っている彼のことを、とても羨ましく思いました。
今頃、結婚してパパにでもなってるかな。

みなさんも、もしチャンスがあったら、同性と付き合ってみてはいかがですか!?
あらゆるものを超越した新しい自分になれるかもしれませんよ!!
 

 

質問、お待ちしています!

 

鈴掛真の【ゲイだけど質問ある?】第11回、いかがでしたか?
次回は、【ゲイのHIV事情ってどうなの?】という疑問にお答えしたいと思います。

みなさんからの質問も募集しています。
疑問やお悩みなど、気になるお話をお寄せください。
メッセージお待ちしています!

【今週の短歌】
気持ちから
逃げてるのって
出来なくて
嫌いになった
跳び箱みたい

 

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【ゲイだけど質問ある?】 バックナンバー

 

●vol.10 【同性愛者と異性愛者の恋愛はありえるの?】
●vol.9  【どうしてゲイにはイケメンが多いの?】
●vol.8  【女性にはまったく興味ないの?】
●vol.7  【どうしてカミングアウトしようと思ったの?】
●vol.6  【ゲイの息子を持つ親として大切なことは?】

 

鈴掛真プロフィール

 

鈴掛 真(すずかけ しん)歌人
愛知県春日井市出身。東京都在住。
著書に『好きと言えたらよかったのに。』(大和出版刊)がある。
雑誌『東京グラフィティ』で連載中。
Twitter・ブログでも短歌を随時発表中。

●Twitter http://twitter.com/suzukakeshin
●ブログ さえずり短歌
●オフィシャルWEBサイト http://suzukakeshin.com
Written by 鈴掛 真

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