鈴掛真の【ゲイだけど質問ある?】 vol.3

こんにちは、歌人の鈴掛真です。5・7・5・7・7の短歌の作家です。

マツコ・デラックスにIKKOさん、KABA.ちゃん、ミッツ・マングローブ……女装家のオネエタレントは、今やテレビで見ない日が無いほどの活躍ぶりですね!
でも“オネエじゃないゲイ”の人も、この世界にはたくさんいることをご存じですか?

詳しく知りたいけど、なかなか知る機会のない“同性愛”の話題。
【ゲイだけど質問ある?】では、オープンリーゲイの鈴掛真が、みなさんの気になる疑問・質問にお答えしていきます!

 

質問 【ゲイとオネエってなにが違うの?】

 

オープンリーゲイとして過ごしていると、この問題には頻繁に直面します。

知り合って間もない人には、僕の立ち振る舞いがあまりに普通の男性と変わらないので「ほんとにゲイなの?」と疑われてしまうことが多々あります。本当にゲイですよ!
女子会に呼ばれてしまうこともあるんですが、正直あんまり楽しくないです。だって僕、男だし。

“女を好きになるのが男。男を好きになるのが女。”
これが恋愛における基本的な概念ですよね。
そのため「男を好きになるのだから、ゲイは女なんだ」と考えている人がとても多いんです。
みなさんもそう考えていませんか?

でも僕は、自分のことを女だと思ったこともなければ、女になりたいと思ったこともありません。
男性として男性に恋愛感情を抱きます!
これがオネエと大きく違うところですね。

1つ年上の姉がいるので、確かに小さい頃は、お姉ちゃんといっしょにおままごとやリカちゃん人形で遊んでいたこともありました。
でも今では、オネエ言葉で話すことも無いし、女装やメイクにも興味が無いし。
友人関係も、女友達より男友達の方が多いんです。しかもなぜだか、男社会で育った体育会系のお兄さんたちに気に入られることが多い……。(いつか僕のこと抱こうと思ってんじゃねーだろうな)

テレビドラマや映画なんかでは、ゲイの登場人物は大概オネエキャラとして演じられていますよね。
あれは、その方が視聴者にわかりやすいからそういう演出になっているだけ。
現実では僕のように、性格やライフスタイルは普通の男性と変わらないけど恋愛対象が同性なだけというゲイは、オネエと呼ばれる人たちよりもたくさんいるんですよ!
 

 

性別って、複雑ですね。

 

確かに、テレビドラマや映画に出てくるオネエキャラのように、話が面白くてオーバーリアクションなオネエの人も、僕は現実にたくさん見てきました。

vol.1でも書いたように、『笑っていいとも!』のオネメン(イケメンオネエ)コンテストに出演したことがあります。
僕はいわゆる“オネエじゃないゲイ”の枠として呼ばれたんですが、他の出演者のみんなは、舞台裏でも素でオネエキャラで驚きました!
わぁ〜みんなキレイ! かわいい! 話がおもしろい! 僕ってばキャラ薄っ!!
僕一人だけ浮いていたんですが、みんな気さくに話しかけてくれてとっても優しかったです。

ところで、【オネエ】と呼ばれる人たちは、自分の性別をどう考えているのでしょうか?

テレビでオネエタレントたちが「私は女よ!」と発言しているように、肉体の性別と精神の性別が必ずしも一致しないことがあります。
けれど、オネエにもいろんなタイプの人がいます。
女装はしないけど話し方がオネエ言葉の人。
女装はするけど男性の体のままで生きていく人。

KABA.ちゃんは既に性別適合手術を終え、今後は戸籍の性別を男性から女性に変更する意向を発表しています。
でも、オネエの人が全員、性別適合手術を希望しているわけではありません。
しかも、性別適合手術を受けた人はオネエじゃなく、むしろ“女性”として位置づけられるべきでしょう。これは能町みね子さんもインタビューで同様に語っています。
参考:http://www.huffingtonpost.jp/2015/09/04/mineko-nomachi2_n_8088310.html

う〜ん、複雑ですね……。

つまり、男なのか女なのか、その2つだけでは言い表せないくらい多種多様な人が、この世界にはたくさんいるんです!
そしてそれは、他人が勝手に決め付けて良いものではなく、それぞれの自覚【アイデンティティ】において尊重されるべきものなんだと思います。

でも、オネエの人たちのことを羨ましく思うときもあります。
オネエ言葉を使っていたり女装していたりすれば、「あの人はきっとオネエなんだ」と周りが察してくれると思いますが、ゲイだって言わないと気づかれないのって、正直めんどくさいです。
その場しのぎで女の子が好きなふりをするのも疲れるし、かといって「I am GAY」って書いたTシャツを毎日着るわけにもいかないし。そんなの持ってないし!

「同性を好きになってもふしぎじゃない」と、いつか誰しもが当たり前に考えてくれる世の中になればいいなと願っています。
 

 

質問、お待ちしています!

 

鈴掛真の【ゲイだけど質問ある?】第3回、いかがでしたか?
次回は【いつゲイだって自覚したの?】という疑問にお答えしたいと思います。

みなさんからの質問も募集しています。
疑問やお悩みなど、気になるお話をお寄せください。
メッセージお待ちしています!

【今週の短歌】
「幸」せと
「辛」いを
書き間違えたまま
そのままにして
おくような恋

 

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【ゲイだけど質問ある?】 バックナンバー

 

●vol.2 【そもそも同性愛ってどういうこと?】
●vol.1 【ほんとにゲイなの?】

 

鈴掛真プロフィール

 

鈴掛 真(すずかけ しん)歌人
愛知県春日井市出身。東京都在住。
著書に『好きと言えたらよかったのに。』(大和出版刊)がある。
雑誌『東京グラフィティ』で連載中。
Twitter・ブログでも短歌を随時発表中。

●Twitter http://twitter.com/suzukakeshin
●ブログ さえずり短歌
●オフィシャルWEBサイト http://suzukakeshin.comWritten by 鈴掛 真

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