ただでさえ子どものお受験とその後の学費のことで忙しいのに、お受験組のママたちはマウント合戦に大忙しです。
そんなママ友の争いに巻き込まれないよう、周囲には黙ってきた息子のお受験でしたが、ふとしたときにバレて、マウンティング大好きママたちにもみくちゃにされてしまうNさん。
彼女が見てきたお受験マウント合戦の壮絶さを、その一部をご紹介します!
前編をまだお読みでない方はこちら→「「うちの子の方が上!」ママ友同士のお受験マウンティング合戦エピソード【前編】」
お受験ママに目をつけられた日
ある日、息子の塾のお迎えに行くと、お受験組ママの1人がいました。
私に気づくと、笑って手を振っています。
「Nさん! 偶然ですね、お迎えですか?」
「そうです。こんなところでどうされたんですか?」
「実はぁ、うちの子、あんまり成績が思わしくなくってー」
しゃべり方で、一瞬にしてマウントを取りにきている=ストレス発散しに来ていることがわかりました。
「はあ、まあ調子悪いことだってありますよね」
「そうなんですけど、調子悪いだけじゃなくって、本当にお受験のピンチだったら困るじゃないですか! だから、Nさんの子が通ってる塾ならどうかなって思って、お話を聞きに来たんです。うちの子が今通ってるところ、選抜クラスだから帰り遅いので、こうやってゆっくり話を聞けてよかったです!」
ああ、どうしたらこんなにマウントを濃縮して吐き出せるんでしょうか。
その技術に驚いて、一瞬返答することをわすれてしまいました。
マウントに、褒めてかわすも手応えは……
「うちは難しい学校を受けるわけじゃありませんし、マイペースにやれるこういう塾が合っていただけですから。今の塾のままで、そちらのお子さんならすぐにぐんぐん伸びていくと思いますよ」
あらやだ、そんなつもりじゃ……と続けてきそうだったので、もう時間ですから、と無理に切り上げましたが、こんなことは日常茶飯事。
また別の日のこと。
模試のあとに、息子の誕生日祝いで出かける約束をしていたので近くまで迎えに行くと、お受験組ママたちは結構な人数お迎えに行くんですね。
どんな私生活を送ればそんな余裕ができるんだろうと思いながら軽く会釈して通り過ぎたのですが。
そのときのことを別の機会に挙げられ、これがまあ大ごとに。
「Nさん家、いつも謙遜しているけど実は超難関を受けるんじゃないかしら」
「ねえ誰かNさんの情報知らないの?」
そんな会話をちらっと耳にしたものの放置していたのですが、息子の受験を決める前から仲の良かったママ友と久しぶりに会ったときに
「なんか、Nさんのこと根掘り葉掘り聞かれるんだけど……何かあった?」
と聞かれ、さすがに黙っていられない状況に陥っていることを知りました。
そこまでしてマウントを取りたいの?
数日後、やんわりと周囲を巻き込んだり情報を引き出そうとしたりするのはやめてほしい、とお受験組ママたちに伝えに行こうとしたのですが。
「Nさんのお家は、別の地方の優秀な学校を受けるって聞いたの」
「嫌だ、それどこの情報? 国立大の附属校よ、確かな筋から仕入れたもの」
「お2人ともなに言ってるのー、違うわよ」
なんと、お受験組ママたちのマウントネタに我が家が利用されていたのです。
もう、まったく理解不能で、何も言わずにその場を立ち去りました。
情熱をかける場所を間違えたママには同情
子どものお受験に情熱を燃やすママたちの、マウントにかける熱意に圧倒されたNさんのエピソードでした。
自分の子ども自慢だったマウンティングが、いつの間にか「情報通ぶるマウント」に置き換わるなんて。
みなさんも、こんなマウント好きママたちにはお気をつけくださいね!
(廣瀬伶/ライター)
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