息子の子育てを終え、のんびりと第二の人生を歩まれることだろう……と思っていた義母の考えていたことは、ちょっと違いました。
かわいいかわいい孫に、実の息子以上の教育を施すことに情熱を傾ける姑。
のびのびやりたいことをやらせたいと思う私たち夫婦。
衝突ばかりの毎日はもう疲れたー!
そんな新米ママの声が聞こえてきそうなエピソード、後編のスタートです。
前編をまだお読みでない方はこちら! → 「息子だけじゃ飽き足らない!? 姑、孫の教育に精を出す~前編~」
教育ママな姑が本性を現した!
息子の幼稚園の入園式にやってきた義母は、満足そうに
「やっぱりこの園にしてよかったわね! 年長さんクラスの子達を見た? あんなに賢そうな顔をして、息子くんたちのお世話をしてたわよ!」
と話しました。
義母の意見を取り入れつつ、私たちもぜひ息子をあずけたいな、と思った幼稚園に息子が合格してくれたので、私たちも喜ばしく思っていましたが、これをきっかけに義母がより孫の教育にはりきってしまうのではないかと、不安もありました。
そして、嫌な予感は当たってしまうもので……幼稚園のお迎えを買って出た義母は、幼い孫に教育を施し始めます。
「息子にはのびのびと育ってほしい」と、私たち夫婦の総意を伝えていたのですが、左から右。
文字の読み書きに始まり、足し算やら英語やら、とにかくなんでもやらせる様子に。
それを見て怒りを覚え始めたのを記憶しています。
息子も「おばあちゃん家つまんない……」と家に帰ってくるとグレるので、さすがに物申すことに。
姑の孫へかける情熱に負けるわけにはいきません
「家に私がいるので、お迎えもそのあとの世話もできるんです」
いろんな言葉を用いて説得しました。
そうしてやっとのことで、義母のお迎えを週1回のみに減らすことに成功しました。
すると、息子の方が案外すんなりとこの変化を受け入れてくれたのです。
「たまにならお勉強してあげてもいいよ」と……完全にこっちの方が大人。
勉強させられることが嫌なのではなく、遊びたくても遊べないのがつらかったようです。
そしていよいよ小学生になる頃。
またしても義母は「お受験はどこに決めたの?」と、私立に通わせるつもりの様子。
小学校は地元の子と一緒に公立へ通います、と伝えると癇癪(かんしゃく)を起こしそうな勢いで反論されましたが、息子本人の希望なので、こちらも譲ることはできません。
息子が成長するたびに、毎度こうして説得しなければいけないことに、正直嫌気が差します。
でも、義母だって意地悪をしたくて意見しているわけではありませんから、どうしようもないんですよね。
まだまだ続く子育て。姑とどう折り合いをつけるか
これまた義母の勧めで通信教育をはじめた息子は、上手く「お友達と遊ぶ時間」と「家でお勉強をする時間」を作っていて、今の生活に特に不満もない様子。
週1回の「おばあちゃん家勉強会」は続いており、どんどん難しいことを覚えていきました。
義母もそんな孫の素直な姿と成長ぶりに、大満足。
息子が素直に学ぶ、賢い子であることを近所の人によく自慢していました。
小学2年生に上がるころには私もパートを始めることができたので、これから先、息子がやりたいと言ったことは何でもやらせてあげたいと思います。
勉強だけがすべてではありませんが、学ぶことは大切なことの一つ。
それを息子に伝えてくれた義母には感謝もあります。
とある夏休みに、地元の有志グループが毎年開催している2泊3日のキャンプに「行きたい!」と言った息子に「お勉強はどうするの?」と返してしまうスパルタな部分を除けば、ですが……。
(廣瀬伶/ライター)
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