男性のDVやモラハラがクローズアップされがちですが、意外と珍しくないのが女性からのモラハラ。
特に家庭内の問題は外から見えづらいもの。
それをいいことに日頃のストレスを夫にぶつけるモラハラ妻もいるようです。
Sさんもそんな妻からのモラハラに悩まされたひとり。
そこで今回は「家庭内ハラスメントの現実〈Vol.1〉」をご紹介します。
「言葉の暴力」が酷い妻
妻とは合コンで出会い、交際に発展。
そして交際から約1年後に娘を授かり、結婚する運びとなりました。
交際中は明るくて優しい妻でしたが、娘が生まれてからモラハラが目立つように。
特に酷かったのが言葉の暴力です。
謝るほどにモラハラがヒートアップ
妻も慣れない育児に追われていたのでしょう。
娘が生まれてから、「お前のせいでこっちは仕事辞めてんだからな!」「人生狂わされたわ!」と怒鳴ることが増えました。
私自身できちゃった結婚に責任を感じていたこともあり、妻から責められるたびにひたすら謝っていました。
しかし今後さらに妻のモラハラがヒートアップしていくのです。
「妻をできるだけ怒らせないこと」を第一に考える日々
一度帰宅直前にトラブルが発生、残業になったことがありました。
社内も慌ただしく私も対応に追われていたため、妻に連絡ができなかったんです。
そのままLINEせずに帰宅したところ、妻が玄関で仁王立ちして待っていました。
それからは「連絡1本よこさないなんてバカじゃねぇの!?」「たいした給料貰ってないくせに!」と何時間も説教。
私が何か言うと妻はさらにキレるので、ひたすら耐えていました。
とはいえ残業の連絡をしたところで、「本当は遊んでたんじゃないの?」「いいよね、男はのん気で!」と嫌味を言われます。
この時期の私は、「妻をできるだけ怒らせない選択をすること」ばかり考えていました。
義父母に相談をするも、聞き入れてもらえず
しかしいつしか妻は私の顔を見るだけで、人格を否定するような発言を連発するように。
ときには近所中に響き渡るような大声で私を罵っていました。
さすがに他人に迷惑をかけるのは申し訳ないと思い、妻の両親にも相談をしましたが、「Sくんには悪いが、娘のワガママを聞いてあげてくれないか」と我慢を強いられるだけでした。
些細なことで「今日はもう家帰ってくるな!」と大激怒
そんな妻を怖がり、小学生にもなると娘も妻に懐かなくなっていました。
そのため子育てはほぼ私が行っていました。
ある朝、娘が学校へ行く準備をするとき、たまたま私がはさみを使いました。
しかしそのまま急いで出勤したため、はさみを定位置に戻すのを忘れてしまったんです。
日中はさみが見つからなかった妻はブチ切れ。
「てめぇはさみどこやったんだよ!」と怒りの留守電やLINEが入っていました。
慌てて「ごめんなさい電話の横に置きっぱなしかもしれないです」と返信。
はさみは見つかったようなのですが、妻は「使った場所に戻すこともできないなんてお前はバカだな!」「今日はもう家帰ってくんじゃねーよ!」と大激怒。
いままで散々耐えてきたけれど、このときはじめて私の中で何かがプツンと切れるのを感じました。
「これはもう離婚しなきゃダメだな」と思ったのです。
「家庭内ハラスメントの現実」は〈Vol.2〉に続きます。
(和/ライター)
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