心を引き裂かれ、自分ではどうしようもないほどボロボロになってしまう失恋。
本気の恋愛であればあるほど、失恋から立ち直るのは大変です。
でも大丈夫! 精神分析学の権威、フロイトがあなたの気持ちを分析し、失恋から立ち直る手助けをしてくれますよ。

 

ストレスから心を守る「防衛機制」

 

フロイトの精神分析では、ストレスや不安などの感情的苦痛による心のダメージを減らしたり避けたりするために、無意識にはたらく心のはたらきを「防衛機制」と呼びます。
 
この心のはたらきは無意識のうちに実行されますから、失恋に耐えようとする気持ちもまた自分の知らない間に「防衛機制」を実行しています。
その代表例をいくつかご紹介しましょう。
 
●「抑制」 他のことを考えるようにして、嫌なことから目をそらすことを指す。
→これは「仕事に没頭して元彼のことを忘れようとする」などで現われます。
 

●「否定・否認」 嫌なこと自体が起こっていないことだと思い込むことを指す。
→失恋なんてしていないと思い込むことで、諦めが悪くなり、しつこく電話をかけるなどの行為としてあらわれます。
 

●「投影」 自分の性格や動機を相手のもののように感じることを指す。
→「自分も彼氏に対して気に入らないところがあったし、むしろ自分がふってやった」と思い込むことです。こうなると失恋からの成長は得られません。
 

●「転嫁」 失敗の原因を自分以外のもののせいにすることを指す。
→「今日私がふられたのは、今月の恋愛運が最悪だと言っていたあの占いのせい」などと考えることです。
 

●「置き換え」 対象、または衝動を置き換えることを指す。
→対象の置き換え:元彼によく似た人を好きになり、ダメンズばかりと恋愛する女になってしまう危険性があります。
→衝動の置き換え:自分をふった相手に無言電話をかけ続けて嫌がらせをすること。彼にふられたあげく、縁を切られることとなります。
 

●「代償(代理)行動」 欲しいものをかわりのもので満足させることを指す。
→「彼氏にふられたけど、前から私を好きだって言っているA君と付き合えばいいかな」と考えてしまう状況です。好きでもない相手と付き合うことは、またお互いを傷つけるだけです。
 

●「反動形成」 抑圧した思いが意識にあがってこないように、本心と裏腹なことを言ったり、正反対の行動をとったりすることを指す。
→本当は彼氏がほしいが仕事に没頭して恋愛に興味がないフリをすること。
 

●「逃避」 嫌な状況、嫌な問題から逃げ出すことを指す。
→ふられた相手の顔を見ないようにするために会社を辞めること。
 

確かにこんなふうに思ってる! こういうことやってる!
 
そう思った人も少なくないのでは?
フロイトにはあなたの失恋との葛藤が全部お見通しなのです。
 

自分を磨く高度な「防衛機制」

 

これらの「防衛機制」は、自分の意思に関係なく発動するので、気をつけていても上記のような行動を取ってしまうことが多いのです。
 
ですが、なかには「自らコントロールできる高度な防衛機制」というものがあります。
 
これを応用すると失恋から早く立ち直り、さらに今よりもっと素晴らしい自分になれるかもしれません!
 
失恋は自分磨きのチャンスと考え、ぜひ次にご紹介する「防衛機制」にチャレンジしてみてください。
 
●「分離」 問題を冷静に分析し、状況と感情とを分離して、感情だけを抑圧することを指す。
→上手くいかなかった恋愛を振り返り、なにが悪かったのか、どうして上手くいかなかったのかを論理的に分析する。
こうすると、失恋を客観視でき、原因をきちんと反省してこれからの自分に活かせるし、つらい感情とも冷静に向き合える。
 
上手くいかなかった部分を振り返るのはつらいかもしれませんが、原因を頭で認識すれば、気分もさっぱり整理でき、次の恋愛に進めそうな気がしますよね。
これでまず立ち直るための第一歩が踏み出せたといえるのではないでしょうか?
 

●「補償」 自分の弱点や欠点、劣等感を、他の長所になる部分で補うこと。
→恋愛は苦手だから、代わりに仕事に打ち込むこと。
 
先に出た「抑制」と内容は同じですが、違うのは気持ちです。
嫌なことからひたすら逃れようと仕事をするのではなく「私は今、恋愛ではなく仕事をする時期なのだ。仕事をするほうが自分らしくいられる」と思って、自分の力を発揮できるよう仕事に打ち込むということなのです。
 
こうして仕事が認められれば、失恋で生じた自己否定の気持ちが払拭できて、前向きに進むことができるはず。
仕事以外にも、昔得意だったピアノをまた習い始めるなどもすてきな「補償」行動です。
そうして時期がくれば、自然と新しいあなたで恋愛に挑めるようになります。
 

●「昇華」 抑圧されたエネルギーを、社会的に価値あるものにふりむけること。
→自分の中のつらい、どろどろした気持ちを、思いっきり絵に描いてみる。
失恋でヒマになった週末にスポーツジムへ通ってダイエットを始める。
元カレのことを考えたくないから専門学校に通って資格試験にチャレンジする。
 
恋で落ち込んだ気持ちを前に向かせることは大変なことですが、実際に「昇華」したときの心の成長はすごいのです!

 

失恋は心の成長のチャンス

 

筆者は、結婚を考えていた相手に30歳直前でふられ、ショックのため色覚に異常をきたすほどの大失恋をしたことがあります。
 
いちばんつらかったのが、週末がぽっかり空いてしまったことでした。
 
そのとき、たまたま雑誌で見た資格試験の学校に突発的に申し込みをし、それから半年間は空き時間をすべて勉強に費やして、幅広い分野で活用できる『宅建』の資格を取得してしまいました。
 
資格を手にしたときの喜びとともに、失恋したころの自分とは違うのだという自信がついて、やっと前に進めるようになりました。
 
失恋で自己嫌悪に陥ったり、自分に自信のなくなったりしたときに「補償」や「昇華」のプロセスはあなたを一歩先の世界へと導いてくれるはずです。
 
フロイトに力を借りて、失恋から立ち直り、いい女になりましょう!
 
Written by 杉本レン
 
■うまく扱えば女性もラクになる!彼の自尊心を高める簡単な方法とは?
■恋愛タロット占い|失恋…未練を断ち切って幸せになるには?
■忘れられない恋を忘れるには? 心理学的に解説!
 

公開日:2012年12月4日
更新日:2018年11月6日


 
Photo by ~ I P O X s t u d i o s ~

関連キーワード
失恋】の最新記事
  • 次の恋に進むために、恋の断捨離を始めましょう
  • 失恋に心を痛めるあなたへ……絶望に効く! ネガティブ名言7選
  • 失恋した時どうすればいい?依存対対象が突然なくなった時のメンタルの保ち方
  • 失恋をバネにして飛躍するための4つの方法
  • 自分をふった彼氏と綺麗に別れるための4つの心得
  • 「彼氏にふられた」ら、自分の本音に気が付けるチャンス
  • 彼氏との別れを決めたとき…女子が使っている「別れの台詞」4選!
  • なぜ「傷つくのが怖くて恋愛できない」と思ってはいけないのか?