婚活ブームの昨今、週末ごとに合コンに出かけるものの、いっこうに素敵な異性に出会える気がしないというあなた。
その直感は、残念ながら当たっています。
実は、合コンはもともと、結婚につながりにくい性質をもったイベントなのです。
社会学の「配偶者選択の原理」で、その理由を解説しましょう。
配偶者選択には法則があった!
BIGLOBEが行ったアンケート調査によると、合コンで結婚できたカップルは全体のわずか4%。
婚活の一環として合コンに参加する男女は多いですが、実際にはほとんど良い結果が得られないようです。
いったいなぜでしょうか?
実はわたしたちは、顔やスタイル、収入や年齢を基準にして配偶者を選んでいるつもりですが、それよりもっと重要な「配偶者選択の二大原理」に、無意識のうちにしたがっているのです。
「内婚原理」と「外婚原理」がそれです。
内婚原理は、自分の所属する集団の中から結婚相手を選ぼうとする傾向。
このとき自分の所属する集団とは、身分や階級、民族といった大きな集団をさします。
「玉の輿結婚」にめったにありつけないのも、たとえありついても「身分が違いすぎて」不安に駆られるのも、内婚原理の拘束力が働いているためです。
いっぽう、外婚原理は、自分の所属する集団から結婚相手を選ぶのを禁止する規則で、内婚よりも規範性が高いとされています。
この場合、所属集団は家族、氏族、地域社会など、比較的小さな集団を指します。
そして、外婚原理の中核をなすのがインセスト・タブー。
いわゆる近親相姦のタブーです。
最近では職場恋愛が減少傾向にありますが、これも一種のインセスト・タブーの規則が働いていると言えるでしょう。
さて、そうなると内婚原理にもとづく対象者の範囲から、外婚原理にもとづく対象者の範囲をのぞいた者が配偶者対象となることがわかります。
つまり、自分と身分や階級が近い者の中から、地域社会的にみてタブーにならない者を選ぶのです。
合コンにはそもそも配偶者の対象が少ない
配偶者選択の二大原理がわかると、合コンでカップルが成立しにくい理由も見えてきます。
まず第一に、合コンで出会う相手には、内婚原理が働かない場合がほとんどです。
同じ職業の相手や、共通の趣味を持つ相手ならまだしも、まったくの異業種で違う世界に生きている相手なら、話がかみ合わないのも、価値観が合わないのも当然です。
たとえ相手の見た目が好みだったとしても、恋に発展することは少ないでしょう。
次に、外婚原理が婚活をさらに難しくしている、ということも挙げられます。
そもそも多くの男女が合コンに行くのは、新しい出会いを探すため。
つまりそれは、婚活当事者にとって外婚原理の範囲が広くなってしまい、自分の所属する地域社会の外に配偶者を求めるハメになった、ということを意味しています。
ひと昔前なら、多くのひとは職場で結婚相手をみつけたものですが、今は派遣社員が増加したり、男女の就業形態が同質化したことで、職場恋愛そのものがタブー視される傾向があります。
そこで、プライベートの友達などをつてにして合コンを開くのですが、なにせ相手は友達の友達ですから、無駄に外婚原理が働くこともあります。
かくして合コンは、ちぐはぐな会話と不毛な空気読みに疲労した挙げ句、散財と時間の無駄に終わってしまうのでした。
それでもいちるの望みはある!
しかしながら、わずか4%と言えども結婚にいたる男女がいるのは事実。
きっと彼・彼女たちは、内婚原理が働く相手を合コンの中にみつけることができたのではないでしょうか。
もしかしたら、成功する合コンの秘訣は「同業者」や「同じ趣味の集い」といったしばりを設けることかもしれませんね。
合コンではいつもがっかりすることが多いというあなた。4%という数字にひるまず、戦略的に新たな恋を探してみてはいかがでしょうか?
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Written by マツタヒロノリ