人気イタリア料理研究家として、テレビ出演やレシピ本執筆などで活躍されているパンツェッタ貴久子さん。

貴久子さんの旦那さまは、ちょいワルオヤジの代名詞でもある、モデル兼タレントのパンツェッタ・ジローラモ氏。

イタリア行きの飛行機で出会ったというドラマのようなエピソードや、結婚を決めた瞬間、さらに「モテキャラの旦那さまで、奥さんは苦労してるんじゃ…」という気になる話題をインタビュー!

そして、女子力がアップするイタリアンレシピもご紹介。
結婚したときにお義母さんから教わったという、本場ナポリのパスタ『アサリのオレッキエッテ(耳の形のパスタ)』です。

 

結婚しなくていいって思ってたんだけど…

 

――旦那さまとの出会いは?

わたしが26歳の頃、留学のためにモスクワからイタリア行きの飛行機に乗ったんです。当時はそのルートがいちばん早くて安かったから。

乗り込んだらもう座席がほとんど空いてなくって、なぜか笑顔で隣の席をすすめてくれた男性の隣に座りました。
それがジローさん(旦那さまの愛称)。ジローさんは仕事で上司のかたと一緒に搭乗していました。

――えっ、上司の前でナンパしたんですか?

いえ、全然、そういう色っぽいムードではないの。
当時って飛行機に乗ったら男女関係なく、隣の人と仲良くおしゃべりする雰囲気だったの。だからわたしも、留学の話とかいろいろ、世間話をしました。

――旦那さまの第一印象は?

うーん、とくになにも(笑)
楽しい人だなってぐらい。飛行機の中ではそれでおしまい。

――それでは、その後どこかで再会を?

そう、イタリアに着いて何日かして、ナポリを訪れました。

たぶんわたしが飛行機の中で、ナポリに行く予定を話してたのかな。ジローさんはナポリの人なんだけど。
ホテルに着いたら、ジローさんから花束が届けられていたの。「ここに電話して」っていうメッセージカード付きで。

花束ももらったし、お礼しなきゃいけないって思って電話したの。
そしたら仕事場にかかって、
「本人は外出中ですが、ここに来るように、と言付けを預かっています」
って言われて、わたしも真面目に
「あっ、行かなきゃいけないんだ」
と思って、言われた通りに仕事場へ向かいました。

そのとき、ものすごく寂しい心境になってたし…バチカンを泣きそうになりながら歩いたりしてた(笑)

――なるほど、そこで再会を果たしたんですね

そう。
だけど、仕事場に着いてからもすっごい待たされた! 3時間くらい。
おとなしく待ってたけど。わたしも変なところ真面目なのね。

 

結婚してから明るくなりました

 

――恋人と夫婦の違いはなんだと思いますか?

えー、それは、なんだろう。やっぱり責任感じゃないですか。
お付き合いはやめられるけど、結婚はやめられない。
わたしがカトリックだっていうこともあるかもしれないけど。

それと、夫婦になったら、なにがあっても相手の味方になってあげなきゃいけない、支えてあげるというか、ときには我慢もしなければいけないし。

そういう責任感が違うと思います。

――結婚をしてから変わったことはありますか?

わたし自身がオタク的なタイプで、ひとりで部屋にこもっているのが好きなんです。
それが、結婚してから外に向けて明るくなった。

今やっているお料理教室も、わたしが気分がのらなくてすぐ「もう終わりにしたい」って言い出すと、
ジローさんが「せっかくみんなが喜んでくれているんだから、がんばりなさい」って励ましてくれるからここまで続けてこれたんです。

――結婚生活で苦労したことはありますか?

苦労かー、そうですね。

わたしたちには子どもがいないから、その日暮らせればいいっていうのが気軽さでもあるけど。
でも、生活の基盤がしっかりあるわけじゃないところ、お金が貯まらないところ(笑)、とかは大変です。

わたしたち、すごく引越しするんです。好きなの、新しいところに移るのが。こないだ引越ししたばっかりだけど、そこでもう6ヶ所めかな。
引越しするときに、ジローさんがぜんぜん手伝ってくれないから苦労してる(笑)

――夫婦喧嘩で根にもっていることはありますか?

うーん、なにも根には持ってないです…。

怒ることはあるけど、それを責めてもなにも解決しないでしょう?
そこはやっぱり個人の価値観だから。

わたしがすっごく頭に来て「もう離婚する!」って言っても、ジローさんは「もう、なにバカなこと言ってるんだよ」ってぜんぜん取り合ってくれないから逆に笑えてきたりする(笑)

――結婚のいいところはなんだと思いますか?

ひとりじゃないっていう、安心感みたいなものがあります。
あとは、家族じゃないと話せないことってたくさんあると思う。

あの、ふだんこんなに自分のことって話さないから、なんだか恥ずかしいです……。
友人の話は聞くけど、自分の話ってそんなにしないの。

――女子会でガールズトークみたいなことはしませんか?

女友だちと遊びに行くことはあるけど、聞き役が多いですね。

わたしはなにかイヤなことがあると、日中でもすぐジローさんに電話して聞いてもらう。他の人に話したいとはあんまり思わないかな。

 

イタリアではパスタ打ちは女性の仕事

 

――イタリア料理を学んだのは留学のときですか?

わたしは多摩美術大学の日本画科に通っていたから、一応芸術の留学だったけど。

料理は昔から大好きだったの。ジローさんのお母さんや、ボローニャのおばあちゃん先生たちから、イタリアの家庭料理を教えてもらいました。

ナポリはどこに行ってもナポリの料理。イタリアの人はイタリアンが大好きでそればっかり食べるのね。

――パンツェッタ家のお袋の味はなんですか?

やっぱり手打ちパスタでしょうか。

イタリアの習慣で、日曜日のランチは兄弟みんながマンマの家に集まって食べます。
兄弟の人数も多くて10数人も集まるから、用意するパスタもすごい量になる。
朝早くから起きてひたすらパスタ打ち。お義母さんにはいろいろなパスタを教えてもらいました。

イタリアでは、パスタ打ちは女性の仕事なの。
レストランでも職人さんの扱いだから、お給料や待遇もいいみたい。
家庭では、家の庭先におばあちゃんたちが集まって、パスタを作りながらおしゃべりしてる。

――パスタを打ちながらガールズトークしてるんですね。

そうそう。
それで男の人たちは外でふらふら遊んでるんだけど、みんなで集まってトランプ遊びとかしてるのよ(笑)

はじめてナポリ郊外の町に行ったとき、男の人たちが集団でぞろぞろ歩いてて、そのわりに女の人を見かけなかったから、「この街には男の人しかいないのかな?」って思った(笑)

――やっぱりイタリア男性はすぐナンパしているんですか?

もう、すごい押しなの。
イタリアの女の人はナンパ慣れしてるから、徹底的に無視する。なにを言われても、そこに男の人は見えてませんっていう無視のしかた。
それでもめげずに話かけてる。

――イタリア男性はガッツがありますね。

あ、でもね、最近のイタリア人も、オタクというか草食系というか、そういう人が増えてきてるみたいで。
そういう人は家のなかに引きこもってるから街で見かけないだけで、けっこう社会問題になってるらしいの。

――イタリアにも草食系男子がいるんですね!

恋愛に情熱的とか、自由奔放なイメージの国だけど、イタリアでは未成年の外泊は親の承諾書がないとダメなのよ。
意外と貞操観念はしっかりしているのかも。

そういえば、ジローさんたち家族と一緒にイタリアを旅行をしたときに、宿の受付のかたに
「あなた、外国人の男性と同じ部屋に泊まるなんて、大丈夫なの? 親は許しているの?」
と心配された(笑)
「あの、わたし妻なんですけど…」って(笑)

次回は『オンナを楽しむ生き方』と『魚介とフェンネルのサラダ仕立てのレシピ』を教えてもらいます。

 

本場ナポリのマンマ直伝、耳の形のパスタ

 

ドライトマトとアサリの旨味たっぷりのソースが、耳の形のパスタと呼ばれるオレッキエッテと絶妙に絡みます。
殻つきのアサリを用意すると、見た目も華やかになりますよ。

『Orecchiette alle vongole rosso(アサリのオレッキエッテ)』

【材料(2人分)】
●パスタ(オレッキエッテ)…下記の分量
●アサリ、小振りのハマグリ…300g
●プチトマト……………………5-6個
●オリーブオイル………………1/3カップ
●ニンニク………………………1/4片
●白ワイン………………………適宜
●白胡椒…………………………適宜
●パセリ…………………………適宜

【作り方】
[1]プチトマトは半分に切り、天板に並べ140℃のオーブンで4?50分焼き、セミドライトマトにする。

[2]フライパンに白ワインと水(分量外)、貝類をいれて殻の口が開くまで火にかける。
口が開いたら貝を取り出し、飾り用に半分残して殻を取る。
汁はソースに使うので残しておく。

[3]別のフライパンにオリーブオイル、ニンニクを入れて火にかける。
ニンニクに色が付いたら、(2)の汁を加えしばらく煮る。

[4](1)のトマト、パセリの微塵切りの半量を加え、もう少し煮る。

[5](2)の貝の身を加えて火からおろす。貝を加えたら火を入れすぎないように。

[6]ゆであがったパスタを和え、パセリの微塵切り、胡椒を振る。

【オレッキエッテの材料】
●セモリナ粉…100g
●水……………40cc位
●塩……………少々

【オレッキエッテの作り方】
[1]セモリナ粉に水と塩を加え、力を入れて10分ほど練る。目安は生地が滑らかになるまで。

[2]生地を丸めて1〜2時間寝かせる。

[3]生地を縦長にカットし、小指くらいの太さにのばす。麺棒は使わずに指でコロコロ転がせばOK。
棒状になった生地を1センチ幅にカットする。

[4]その生地を、ナイフの切っ先を使って押しつぶすように、ナイフを手前に引きながら伸ばす。このとき、ふちに厚みを残しておくと耳のような形に。
伸ばしてドーム型になった生地を裏返し、プクッとした耳の形を作る。
できたパスタは、布巾か木の板の上にならべる。

[5]沸騰した湯に1%の塩を加え、パスタのいちばん厚いふちの部分が柔らかくなるまで湯でる。
ふちの厚さによりますが、だいたい5分ぐらいは必要です。

 

パンツェッタ貴久子プロフィール

 

【パンツェッタ貴久子】
イタリア料理研究家/翻訳家。
本場で学んだイタリアンのレシピ本を多数執筆。夫であるパンツェッタ・ジローラモ氏との共著も。その他、テレビや雑誌でも活躍中。

●書き下ろしお料理集
『クォチェンノ・マニャンノ〜パンツェッタさんちのナポリ定食』(NHK出版)
『おいしいイタリア 野菜料理教室』(柴田書店)
『おいしいドルチェ教室』(柴田書店)
『ジローラモさんちの嫁入りレシピ』(ASCOM)
『モテからだレシピ』(ソニーマガジンズ)

●訳書
『極楽イタリア人になる方法』(KKベストセラーズ)
『パスタとワインと豚のしっぽ』(KKベストセラーズ)
『食べちゃお、イタリア』(光文社)
『ジローラモ印のイタリア料理』全7皿シリーズ(KKベストセラーズ)
『お米で新鮮イタリアン』(講談社)
『ナポリの台所』(広葉書林)
『BARジローラモ』(角川書店)

●料理教室
東京・北千束にてイタリア家庭料理教室「ラ・ターヴォラ・ディ・タータ」を主宰。
1回のレッスンで平均6品のレシピが学べてしまう人気の料理教室。
貴久子さんのあたたかい人柄も人気の秘密。

【La tavola di tata(ラ・ターヴォラ・ディ・タータ)】http://www.kikkos.net/school

【問い合わせ先】info@kikkos.net

 

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