元風俗嬢の天照メイです。
アナタは、幽霊や怪奇現象を見たこと、感じたことはありますか?
霊感がなくても良からぬ事態に巻き込まれたり、運気が下がると言われている事故物件。
事故物件は、人が何らかの理由でその部屋で死んでしまった物件のことです。
事故後、格安で入居者募集して一人でも入居すれば、その後は事故物件だと公開しなくても良い決まりがあります。
何の変哲もないお部屋が事故物件だという可能性も……。
今回は、知らずに事故物件に住んでしまった方のエピソードを2つに分けてご紹介します。
新生活、初一人暮らし
大学を卒業後、初めての一人暮らしに胸を躍らせて上京してきたKさん。
Kさんは駅近で見つけた物件に一目惚れして即決!
築年数は古いですが、トイレからお風呂、全てが綺麗にリノベーションされた綺麗なお部屋で過ごせる生活をするのを心待ちにしていました。
これからどんな生活が始まるのか不安と期待を膨らませながら、実家から届いた荷物を解いて片付けをしていると……『カチカチカチ』という音と共に電気が一瞬消えてすぐに復活。
Kさんは「何だったんだろう?」と首を傾げ、そのまま気にせず片付けを再開しました。
それが、これから始まる「恐怖の予兆」だとは知らずに……。
新生活がスタートし、会社ではミスして先輩に怒られながらも、Kさんがめげずに頑張れるのはゆっくりできる“あの部屋”があるから。
Kさんの親は厳しく親からの干渉が厳しかった為、やっと手に入れた誰からも干渉されることのない自由な生活と実家に居た頃のストレスを比べれば、会社で怒られることなど平気でした。
Kさんは「よ〜し!頑張ったらお風呂にゆっくり浸かって癒されよう〜。帰りにバスグッズ買いに行こうかな♪」なんて考えながら仕事をしていると、辛い仕事も楽しく熟せたのでした。
お風呂の中の影
自宅のドアを開けた瞬間「あ〜疲れた」と自然と声が漏れるほど疲れ切ったKさんは、すぐに湯舟にお湯を溜める準備をして、お湯が溜まるまでの間買ってきたお弁当を食べました。
「お風呂にお湯が溜まりました」という声と同時に立ち上がりKさんは鼻歌を歌いながらお風呂に入っていくと、一瞬ズンと重い空気を感じました。
「あれ?何だろう……疲れてるのかな?」とシャワーのハンドルを捻り、髪を洗い始めました。
髪を洗っている間、誰かに見られているような感覚を背中で感じ、Kさんはその異様な気持ちと一緒にシャンプーを洗い流しました。
そして、顔を上げると鏡の中の天井に黒い影のようなものが写ったような気がしました。
慌てて目を洗い流し、もう一度鏡を覗いて見るともうそこには何もありませんでした。
「気のせい、気のせい」と自分を言い聞かせながら身体を洗い終えて湯船につかりました。
しかし、心が落ち着かず湯船に浸かって居られなくなり、すぐにお風呂から出ることにしました。
悪夢
そろそろ寝ようとベッドに入りましたが、なかなかKさんは寝付けずに居ました。
さっきの違和感が頭から離れなかったのです。
今までの人生で霊感を感じるようなことは一切なく、自分には霊感がないと信じていたKさんはさっきの違和感が一体何なのか知りたくて仕方がありません。
スマホで思いつく限り「霊感」について検索してみましたが、納得いくような記事にはなかなか辿り着けず。
Kさんがスマホを握りながらウトウトしていると、『ザワザワザワザワ……』と小さく不快感のある音が耳を刺激します。
その音に気付きつつも、うつろうつろとしていたKさんは、何かが重くのしかかり苦しくなっていきます。
身体が動かず声も出せないKさんは、何もできないまま苦しさと戦いました。
そう、金縛りです。
しかし、この日だけではなくしょっちゅう起こるように……。
職場の先輩に相談すると「金縛りってストレスで引き起こされるものだから」と宥められますが、金縛りや奇妙な音が続きKさんの精神や肉体は徐々に疲弊していくのでした。
続く
(天照メイ/ライター)
■【恐怖】私が男性からもらったコワいプレゼント…その中身とは
■本当にあった怖い恋愛話
■事故物件は実際どんな部屋?住んでみて分かったさまざまなデメリット!