ボブ・ディランが11月23日(日)、たった1人のためにライブを行ったという。

 

スウェーデン映画シリーズの一環で

 

 ボブは自身のツアーバンドと共にフィラデルフィアにあるアカデミー・オブ・ミュージックのステージに立ち、41歳のタレント、フレドリック・ウィキングソンのためにバディ・ホリーの『ハートビート』、ファッツ・ドミノの『ブルーベリー・ヒル』、チャック・ウィリスの『イッツ・トゥー・レイト(シーズ・ゴーン)』、そしてタイトル不明のブルースジャムを演奏したという。そのパフォーマンスを2列目の座席から1人で鑑賞したウィキングソンはその感想をこう語っている。「私はあまりにも微笑んでいたので、エクスタシーを摂ったかのようでしたよ。笑みが止まらなかったのでその後何時間もあごが痛いくらいでした」

 この特別公演は『エクスペリメント・エンサム』(『エクスペリメント・アローン』)という名のスウェーデン映画シリーズの一環で、この作品はカラオケバーやコメディクラブなど通常大勢の観衆に向けて行われることを1人で体験するということがテーマになっており、ボブは非公開の金額を支払われてこの作品へ参加することになったようだ。

 ウィキングソンは1曲目が終わったところで拍手をしたものの、その後は自分自身を抑えることが出来なくなったとロリーングストーン誌に語っている。「(僕が拍手した時)誰も僕のことなんて気にもしていませんでした」「それでとってつけたように聞こえたとか、奇妙に聞こえたかもしれないと気づいたんです。それで2曲目の『ブルーベリー・ヒル』の時には何か言うべきだと思ったんです、あまりにも変な感じでしたからね。それで『君たちすごいよ!』って叫んだんです」「そしたらディランが噴き出して笑い出したんですよ。僕には2人の子供がいて、その誕生は素晴らしいことでしたが、僕のバカみたいなコメントでステージでディランが笑っていたことは信じられないですね...」「ショーが終わった時ディランは『いつでも寄ってくれ』と言ったんです。こんなおかしなことは二度と起こらないと強調していましたよ。とにかく最高でしたね」

 このショーの前には「疲れ果てていた」というウィキングソンは、劇場には他に誰もいなかったに関わらず、どこに座るかを決めるのにかなり時間がかかったそうだ。「最前列じゃやりにくいかと思ったんです」「僕はまさにレストランで2番目に高いワインを選んでいるかのようでした。それっていかにもスウェーデン人らしい行動なんですけどね。それで2列目が一番いいかと思ったんです」

 この15分間のイベントを収めたドキュメンタリーは来月からYouTubeで公開となる。

 

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Written&Photo by bangshowbiz

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