テレビをつけて彼女の顔を見ない日はないというほど大ブレーク中の大久保佳代子さん。相棒の三浦靖子さんと「オアシズ」というコンビを組み、OLもしながら芸能活動を続けてきた彼女。最近はやや落ち着きましたが、なぜ、今ここまでお茶の間に受け入れられているのでしょうか?
苦労が人間性を磨いた
■苦労してきた人だから毒舌も許される
人から説教されているとします。今までなんの苦労もしてこなかったような人から「君ってここがダメだよね」と言われると、「お前になんか言われたくない」と頭にきますが、ちゃんと苦労してきた人に同じことを言われたら、「この人がそこまで言うんだから」と素直に聞けるような気がしませんか? これと同じように、芸人としてデビューしながらなかなか芽が出ず、長く不遇の時を過ごしてきた大久保さんだからこそ、人にきつい言葉を投げかけても大目に見てもらえるのだと思います。
もちろん、テレビカメラが回っていないところでは「先ほどは失礼なことを申しまして……」と謝っているそうですが、毒舌が芸として成り立っているというだけで、数々の苦労が産んだ大久保さんならではの魅力のすごさを思わずにはいられません。
■下ネタが許される女性は一握り
一般的に、男性は女性が下ネタを口にすることを嫌がるものです。「痛々しくて聞いてられない」「なんでわざわざそんなことを言いたがるのか分からない」など、女性の下ネタは男性をいたたまれなくさせてしまうのです。
しかし、大久保さんはそれが許されます。どんなに下品なことを口走っても、同性である女性はもちろんのこと、男性陣までもがドッと沸きあがっているのです。これは、一体どうしてなのでしょうか?
それはひとえに、大久保さんが「そういうキャラクター」であると認知されているからでしょう。大久保さんは独身なので、もちろん男性に対して恥じらう気持ちも持っているはず。しかし、そこをあえてガンガン下品な下ネタトークで攻めてくる。その突き抜けた潔さが「あっぱれ!」と受け入れられているのです。
■女性らしいナイーブさも垣間見せる
大久保さんは何冊かの著書も出していますが、それらに目を通すと、テレビを見ているだけでは分からない大久保さんの女性らしいナイーブさが伝わってきます。好きな人ができても尽くすだけ尽くして捨てられてしまうパターンが多かったなど、弱い部分も隠さずに見せているところが共感を呼び、書評でも「おもしろかった」という感想が多くつづられているのです。
今やすっかり肉食女子の代表のようになってしまった大久保さんですが、意外と傷つきやすい感性を持っているところが、また人気の秘密となっています。
苦労が人間性を磨いた、まさしく芸人という言葉がピッタリの大久保さん。順調に売れてしまっていたら、ここまでのブレークはなかったかもしれません。苦労は人に深みを与えます。生きていれば大変なこともありますが、それらもうまく自分の血肉にして魅力的な女性を目指しましょう。
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Written by 七瀬朱音
Photo by Mohd Khairul Hakimi Abdul Wahab