南アフリカ共和国の陸上選手、オスカー・ピストリウス(25)。
400mを45.07秒で走る彼は、今回のロンドンオリンピックへの出場が決定しています。ですが、ピストリウスには足がありません。どうしてオリンピックに出場できたのでしょうか。

 

義足のアスリートは不利か有利か?

 

1986年、南アフリカで生まれたオスカー・ピストリウスは、産まれながらにして膝から足首までの骨がなく、生後11カ月で両足の膝から下を切断。義足となったものの彼の運動能力は高く、幼少期から水泳、テニス、ラグビーなどを経験しました。

ある日ラグビー中に膝を負傷してしまったピストリウスは、リハビリとして陸上競技を始めます。そこで、走者としての能力が開花したのです。

ピストリウスは両足切断者クラスの100m、200m、そして400m走で世界記録を保持し、さらに健常者の大会でも400mで2位に入賞。ピストリウスは自然と「オリンピックに出場したい」という夢を抱くようになっていきました。

そんな矢先、国際陸連(IAAF)は「ピストリウスの義足は健常者の足首よりも効率的に地面を蹴ることができ、他の走者よりも疲労が少ない」として、ピストリウスが健常者の大会へ出場することを禁止してしまいました。

それでもピストリウスは諦めませんでした。彼はスポーツ仲裁裁判所(CAS)へ提訴。そして、マサチューセッツ工科大学のバイオメカトリニクス研究グループのリーダーである生物物理学者ヒュー・ハーらの「義足が人間の足よりも優位であるという十分な証拠はない」という研究と証言で、数カ月の審議の結果、ピストリウスは健常者の大会への出場を認められました。

こうして、昨年夏には45.07秒の自己ベストを叩き出し、オリンピック参加標準記録を突破。ついに、ロンドンオリンピックへの出場が決定しました。義足の選手がオリンピックに出場するというのは、史上初の快挙です。

オリンピック代表に選出された際、ピストリウスは「今日は人生で最も幸せな一日になった。競技者になってから今日まで僕を支えてくれたすべてのひとに感謝を述べたい」と語りました。

 

陸上の見どころが増えた!

 

義足で走るピストリウスは「ブレード・ランナー」という愛称で親しまれています。彼がどんな走りを見せてくれるのか、楽しみですね。

ピストリウスが出場するのは8月4日(日)18時35分(日本時間)からの男子400m予選と、8月9日(木)19時35分(日本時間)からの4×400mリレー予選。
日本代表はもちろんですが、彼の活躍にも期待がかかりますね!

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Written by かーねこばーん
Photo by HuffPost Science

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