女子重量挙げ48キロ級で銀メダルを獲得した三宅宏実選手(26)。12年間ずっと練習に付き添ってきた父・義行さん(66)自身も、1968年のメキシコシティオリンピックの重量挙げ銅メダリストです。
三宅宏実選手の重量挙げ選手としての道は、最初は猛反対されたといいます。そんな父と娘が二人三脚で歩んできた道のりをご紹介します。

 

将来の夢はピアニストだった?

 

兄が2人おり、末っ子で長女の三宅宏実選手。音大出身の母親は、女性らしい子に育てようと三宅宏実選手にピアノを教えました。そのため、彼女の子どもの頃の夢はピアニストだったといいます。

中学3年生のとき、シドニーオリンピックの女子ウエイトリフティングに感動した三宅宏実選手が「重量挙げをやってみたい」と家族に話しました。父だけでなく、兄たちや叔父も重量挙げ選手でしたが、娘には女性らしく育って欲しいという願いから、家族全員が猛反対されてしまいます。家のなかのバーベルは隠されてしまったそうです。

それでも三宅宏実選手は父・義行さんに頼みこみます。そして、自宅のキッチンを練習場にしたトレーニングがスタート。3カ月の基礎練習を経て、三宅宏実選手が最初の挑戦で持ち上げたのは42.5キロでした。これは、義行さんが高校1年生のときに挙げたのと同じ重さ。

娘の才能を感じて「これはチャンスかもしれない」と考えた義行さんは、その後の人生を三宅宏実選手に捧げることを決意。その後は1日もかかさず練習に付き添い、二人三脚で絆を深めてきました。

そうしてついに出場したロンドンオリンピックで、日本女子重量挙げ初の銀メダルを獲得することができたのです。心境を聞かれた三宅宏実選手は「父の銅メダルより1つ上に行けたのでうれしい」と笑顔で語りました。

「オリンピックの表彰台に上がるまで絶対にやめない」。ウエイトリフティングを始めたときに交わした約束を、父と娘は果たしたのです。

 

重量挙げ界を持ち上げる三宅一家!

 

4年後のリオオリンピックのときには30歳になる三宅宏実選手ですが、「自分は重量挙げが好き。限界に挑戦したい」と現役続行を宣言しました。父・義行さんもサポートを続けていくことを表明し、これからも2人の絆を育んでいくようすが見られるようです。

ここ最近はメダルが獲れずに低迷していた女子重量挙げ界ですが、重量挙げ一家・三宅宏実選手なら持ち上げてくれそうです。父娘が一緒なら、金メダルも夢じゃない!? 頑張れ、三宅選手と義行さん!

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Written by 溝野こねこ
Photo by 日本オリンピック委員会(JOC)

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