待ち焦がれた夏がやってきた。夏休みをとって、旅の計画をしている人も多いのではないだろうか?
“旅”というものは人の心も体も解放してくれる。
それは青空の下、水着ではしゃぐビーチリゾートだったり、片言の英語しか通じない東南アジアだったり、歴史的観光地だったり。
色々な旅の形があるけれど、どこに行っても旅の醍醐味であるのは、現地での“出逢い”だ。しかし、その旅先での出逢いを持ち帰ると良い事はない。旅先の出逢いは、一種の“魔法”のようなものなのだ。

 

旅先での出逢いを持ち帰ってはいけない理由

 

なぜ旅先の出逢いは持ち帰ってはいけないのか。5つの理由をご紹介。

●その1:品薄状態でのセレクト

旅先では比較対象が少ないので繰り上げ式に相手が良く見える。
例えば東南アジアへ旅行に行って、真っ黒の現地人の中に1人日本人を見つけたら、同じ肌の色をしたその人は、同族意識が芽生え、それだけで良く見えてしまうものだ。
しかし冷静に考えてみて、同じ人が会社の隣の席にいたらなんとも思わない、というのがオチである。

●その2:吊り橋理論の応用

言うまでもなく旅は楽しいものだ。
初めて見た景色にワクワクしたり、初めての体験にドキドキしたり。このワクワクドキドキと、恋をした時のワクワクドキドキを混同してしまうのである。
これは「吊り橋理論」の応用と思ってよい。『人は生理的に興奮している事で、自分が恋愛しているという事を認識する』というものである。
その興奮は、旅によるものであって、出逢ったその人へのものではないのである。

●その3:旅の服は制服

旅先は、動きやすいものや、海外で言えば現地に合わせたファッションをするため、日常の服装とは若干違ってくるもの。もはや旅のための制服のようなものだ。その制服でしか相手を知らないため、本来のその人のファッションセンスはわからない。
後日普段着で会ってみたら、許せないファッションセンスをしているという可能性が大いにあるのだ。

●その4:思い出トークは持って2時間

後日再開した場合、最初の方は旅の思い出話で盛り上がる。
しかし、旅の思い出話は持って2時間だ。旅以外の会話が見つからず、会話がつまってしまう可能性が高い。そして気付くのだ、「私この人の事何も知らなかったし、別に興味もなかったんだ……。」だと。
“旅”というエッセンスが会話のスパイスになるが、それ以外で共通の話題を見つけるのは結構難しいものである。

●その5:旅先で抜け落ちるスペック問題

普段男に出逢う時は少なからず学歴や職業を気にするが、旅先ではそこの審査が完全に甘くなっている。ある意味フェアな状態でその人を見る事ができるのだが、日常に戻った瞬間にそうはいかなくなる。
スペックのフィルターがないだけでも、相手に好意を抱くハードルはかなり低くなっているのだ。

 

旅の出逢いは旅の思い出と一緒にトランクに閉まっておこう

 

『旅の恥は掻き捨て』という言葉があるが、旅の出逢いもそうである。
“その場限り”だからこそ相手がキラキラと輝いてみえ、その思い出はいつまでも心の中で色褪せることなく輝き続けるのだ。
旅での出逢いは大切だ。でも、大切にしたいなら、旅から帰った途端にトランクと一緒に、大切に大切にしまって欲しい。

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Written by 中條夏子
Photo by whoALSE

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