ここ2年ぐらいの間に「あんたたち付き合ってまだ半年ぐらいだよね」みたいな浅い関係から結婚しちゃった知人がさっさと離婚するというケースを3件見てきました。
結婚前に「もうちょっと冷静になったら?」と言ったら蛇蝎を見るような眼を向けられたのですが、結果的にその危惧は当たっていたということになります。
そりゃそうですよ、結婚相手をさっさと決めてしまうなんて迂闊もいいとこですし。
で、ですね。
このような離婚ほやほやの知人のうち、2人は男性なのですが、離婚理由は奥さんからの心ない行動や言葉だったというのです。
一体それはどういうものだったのか。
今回はそれを当人たちの了解は取らずに紹介していきたいと思います。
え? 「了解も取らずに勝手に記事にしていいのか」ですって?
大丈夫ですよ、彼らだって僕の忠告を聞かずに結婚して、無様に離婚したわけですから。
失業で妻が鬼になった日
日本は長引く不況のまっ只中にありますが、知人Aくんはそのあおりを受けて失業してしまうことに。
会社が倒産するのでやむを得ない状況でしたが、結婚したばかりでのことだったので、奥さんには申し訳ない気持ちでいっぱいだったそうです。
とはいえ貯蓄はあるのでしばらくは職探しをしてても食うに困らない形だったのですが、失業の事実を知らされた奥さんはその日を境に態度を豹変。
「妻がいるのに仕事がないとかあり得ないんだけど」とか「やっぱもうちょっとじっくり付き合ってから結婚してれば良かったわ(笑)」などと言いたい放題。
失業してそれなりにショックを受けていたAくんだっただけに、伴侶に慰めても貰えないという事態に余計衝撃を受けたと話しています。
幸いにもすぐに次の職場は見つけることができましたが、奥さんのAくんへの評価は「突然仕事を失った頼りない男」で確定してしまい、ほどなくして向こうから離婚を切り出されたとのことでした。
まあ、しょうがないっちゃしょうがないし、奥さんの気持ちも分かるんですけどね。
でも結局、結婚を急ぎ過ぎたのも悪いんだと思います。
「何があっても2人で乗り越えよう」という繋がりがまだできてない段階で結婚するから、そういうことになるのです。
コロナ陽性者になった途端、妻から露骨に避けられ差別され…
これは割と地方在住者あるある話なのですが、僕の地元・九州で少し前に高校の同級生Bくんが結婚しまして。
そんで2年ほど前から例のコロナ禍に陥ってしまい、九州ではそこまで感染者も多くなかったものの、運悪く彼は陽性者になってしまったんですね。
結婚したばかりで新居に引っ越し、特に周りに身寄りがないものの、居住地は奥さんの実家近くだったこともあり「ああ、奥さんにはちょっと実家に帰ってもらおうかな」なんて考えていたBくん。
ところが陽性者になったという報告を聞いた奥さんは、その日からBくんを露骨に避けるようになったのでした。
しまいには「身内からコロナが出たとか、マジで勘弁なんだけど」みたいな言葉も飛び出す始末。
まあ、田舎ですからね。しょうがないんです。
ことが公になれば村八分にもなりかねない土地ってあるじゃないですか。九州はそのへんおおらかだけど、それも人によりますし。
結局奥さんは「一緒にいると私までコロナになりそう」という理由でさっさと実家に退避。
Bくんは1人、室内で安静にしながら涙を流す日々だったそうで、回復してから即離婚に踏み切ったのだとか。
案の定奥さんも、その義実家も「願ったり叶ったりだ」という反応だったそうです。
付き合いが長ければ、そういう人間性を知ったうえで結婚するかどうかを決めることも出来たでしょうに……。
おわりに
と、ちょっと極端な事例ばかり挙げちゃいましたけど、この世には旦那さんが弱っているときに追い打ちをかける奥さんってのはいるものです。
もちろん逆パターンだってあることでしょう。
どのみち結婚したって元々は他人同士。
お互いに本当に「この人と一緒でいいのか?」と熟慮した上で結婚していないと、こういうことが起きるんでしょうねぇ。
早合点してよくお互いのことを知らないまま結婚すればするだけ、こういう事態に直面しやすいんじゃないでしょうか。
(松本ミゾレ/ライター)
photo by Tom Pumford
■一緒にいるだけで地獄!妻を苦しめる「エネ夫」エピソード
■「旦那のお財布は自分のお財布」妻の金銭的ジャイアニズムは何故起きるのか?
■妻はミタ!夫がこっそり忍ばせるスマホアプリ