子供がいる人は、子供ができてから「夫婦になれた」「家族になれた」と、改めて実感する機会があると思います。
 
確かに子供の存在は大きいですが、子供がいないとダメなのかと言えば、そうではありません。
 
大なり小なり、「本当の夫婦になれた」と実感する機会は巡ってくるもの。
結婚後に夫婦力が試される瞬間から、改めて「夫婦」の在り方、そして、「夫婦なんだ」「家族なんだ」と実感する機会を考えてみましょう。
 

本当の夫婦になるのは子供ができてから?

 

子供ができれば家族が増えるため、気持ちの面でも変化が表れます。
特に女性は、その変化を大きく感じると思います。それを一言で表すとしたら、「女から母へ」ではないでしょうか。
 
さて、婚姻届けというものはありますが、例えば、結婚生活3年後に役所から「本当の夫婦証明書」を貰える訳ではありませんし、「本当の夫婦」を実感することは、何かがないと、また、意識していないと難しいものです。
 
その点において、子供という存在はそれを実感する大きな機会を与えてくれます。
また、子供がいれば子供の成長と共に親も成長し、節目で「夫婦」「家族」を実感する機会も増えるはずです。
 
ただ、子供がいなくても、夫婦を実感する機会はあります。
結婚は子供が全てではありません。子供がいなくても、お互いが「本当の夫婦になれた」と感じる機会は、必ず訪れると思います。

旦那の苗字が当たり前に

 

「試される」と聞けば、何か大きな問題に直面して、それを夫婦で乗り越えるようなイメージを持たれるかもしれませんが、大抵、映画やドラマで描かれるような夫婦に降りかかる大きな問題というものは、幸いにも起こらないものです。
 
そのため、試されているという感覚ではありませんが、旦那の苗字が当たり前になり、それを意識した時に改めて「夫婦」を認識するなど、ありふれた日常の中で、特別に大きな問題はなくても、実感する人が多いみたいです。
 
最初は恥ずかしく、慣れず、違和感があるかもしれませんが、次第にそのようなことを意識することもなくなります。それが当たり前になった証拠ですが、その当たり前が、より強い絆を「夫婦」に与えてくれるのではないでしょうか。
 

相手の家族や旦那のルールが身に染みていた時

 

少し古臭いですが、嫁ぐという言葉があります。
 
現代では嫁いでいるという感覚はないかもしれませんが、旦那さん家族のルールや旦那さん独自のルールや好みを理解し、それが身に染みていた時、改めて「夫婦」という実感が生まれる人が多いようです。
 
夫婦という形態がいかなるものか、その感覚や考えは人によって違うと思いますが、子供がいない家庭は、「家族」という意識よりも、「パートナー」「共に歩む」などの意識の方が強く出ます。
 
相手の家族のルールや旦那のルールが身に染みるということは、たとえ子供がいなくても、「家族」という意識が生まれる機会になるのかもしれません。
 

相手の家族から「家族」として扱われる・受け入れられる

 

最近では親戚付き合いをしない人も多いでしょうし、相手の家族との付き合いを避ける人も多いでしょうが、相手の家族から家族として受け入れられ、家族の一員として扱われることは、「夫婦」「家族」を改めて意識させ、その一員になれる喜びや責任感や覚悟などを実感させるいい機会となります。
 
相手の家族と付き合うのは、面倒くさいと感じるかもしれません。
でも、その試練こそ、夫婦力が試されている瞬間なのです。
 
嫌なことを言われることもあるかもしれませんし、馬が合わないと感じることもあるかもしれませんが、旦那はあなたの家族と、あなたは旦那と家族と付き合っていく。
 
嫌だからと投げ出すのは簡単ですが、お互い協力し合って家族付き合い、親戚付き合いをしていく、そこに、夫婦力というものが試されているのではないでしょうか。
 

仮面夫婦は悪くない!外で「夫婦」を演じる時

 

関係が冷めているのに、外で仲の良い夫婦を演じる人たちを仮面夫婦と呼びますよね。
 
仮面夫婦と聞くとマイナスのイメージをする人もいますが、仮面夫婦は決して悪いことではありません。
 
夫婦ならケンカをすることはありますし、長く一緒にいれば恋人時代とは違うため、関係が冷めたと感じることもあるでしょう。それは当たり前なのですが、だからと言って、外でもケンカをして、冷めた態度でいるのは、大人としてよろしくない振る舞いだと思います。
 
友人の前でそのような態度を取ったら余計な心配をさせてしまうでしょうし、仕事の関係者なら全く関係のないことで不快な思いをさせることになります。それは、赤の他人であっても、近所の人であっても同じだと言えるでしょう。
 
体裁ばかりを気にするのはよろしくありませんが、演じることは大人に必要なことで、それは、夫婦の力が試される瞬間でもあるのです。
 
家庭内ではどうあれ、相手の家族や友人や知人に迷惑をかけないよう良識のある態度を相手が取ってくれたら、感謝の気持ちが生まれるのではないでしょうか。
そこで、「外面だけはいいよね」と思い、嫌味を言ってしまっては夫婦力が低い証拠。
 
「夫婦はどうあるべきか?」、これにとらわれ過ぎては苦しく感じるかもしれません。でも、どうあるべきかという指針は、夫婦を本当の夫婦にさせ、苦難を乗り越える道しるべとなるのではないでしょうか。

さいごに ~夫婦が家族になる日~

 

親子というのは、切っても切れない関係です。
どんなに嫌いでも、どんなに憎んでいても、物理的に縁を切ったとしても、親は親であり、子は子なのです。
 
ただ、夫婦というのは違います。
 
血の繋がりがないため、縁を切って完全に断ち切ることができてしまいます。
 
そのため、何かあれば「別れる」という選択肢が脳裏に浮かぶのですが、家族というのは、どんなにケンカをしても、憎んでいても、やはり家族であり、何かあれば拠り所として、頼り、また、年月はかかっても許し、許され、深いところで愛情を抱いており、どんなに親が嫌いでも、死ねば線香の一つもあげたくなるもので、それが家族というものなのです。
 
夫婦が本当の夫婦になるのは、「夫婦」としての感覚よりも、そういう「家族」としてお互いを思えた時かもしれません。
 
そのため、夫婦力が試される瞬間とは、特別なことや大きな問題に限らず、日々の生活の中で多くを試されているのではないでしょうか。
 
(瀬戸 樹/ライター)
 
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