何一つ予定通りにいかない毎日を過ごすママに、追いうちをかけるのは他でもないパパだったりするものです。
「こっちは仕事で疲れて帰ってきているのに、まだ働けと?」と言いたい男性諸君の気持ちもわかります!
でも、家事育児に定時はないんです……ついでに、お給金も、ボーナスも。
そして、もっと恐ろしいことに、子どもの相手を1人で見る大変さといったらありません。
今回は、そんな育児を甘くみていた男性が、その壮絶さを理解した経験談をお話ししましょう。
同じ空間にいるだけで疲れる、朝の戦争
体調不良で、やむを得ず会社を休んだ日のこと。
朝からベッドで1人寝ていたけれど、リビングとはドア1枚を隔てただけの空間で、まあ絶えず騒がしい。
こっちは体調崩しているっていうのに、ゆっくり休めたものじゃありませんでした。
「朝からそんなに子どもに対して声を荒らげなくてもいいじゃないか」
「要領が悪いから子どもがぐずるんじゃないの、もっと上手くやれよ」
などなど、イライラしながら考えて、やっとのことで眠りにつきました。
2日目には調子もよくなったので、リビングで朝食を食べることに。
「もう大丈夫なの?」
と気遣ってくれたと思ったら、自分の返事も聞かず上の子どもを追いかけてバタバタ。
上の子の着替えが始まったと思ったら「今日は違うのがいい!」とか言い始めて、対応しているのは妻なのに、聞いているこっちまでイライラ。
と思ったら下の子が泣き出して……ああ、こんなにカオスだったんだな、と知りました。
生後数ヶ月の怪獣と2人きりになって……
妻がパートを始めて2ヶ月が経ったころに、どうしてもと頼み込まれて1日だけ、1人で子どもの世話をすることになりました。
普段から休日は2人で面倒を見ているし、オムツもミルクもわかっています。
美容院へ行ったあとそのまま友人と出かけるという妻に
「子どもはかわいいし、余裕だよ」
と伝えていたのですが、この言葉をすぐ後悔することに……
背中センサーって言葉を作ったのは誰でしょう?
感度良すぎませんか?
やっとベッドに寝かせてカップ麺を食べようと準備。したものの、3分経つか経たないかでぐずり出す子ども。
えっ、ラーメン食べさせて。
結局、のびきって味もシミシミの麺をあとからモグモグするハメに……
1日羽を伸ばして帰ってきた妻には、感謝の気持ちを込めて翌日、花束とケーキを準備しました。
見て、体験して、パパも親になるんです
いかがでしたでしょうか?
結局、育児の現場の大変さって、目の当たりにしないとわからないものなんですね……
2つ目にご紹介したような、実際にワンオペを1日体験してもらう、という機会は、普段育児にあまり参加していないパパママにはもってほしいものです。
百聞は一見にしかず。
言葉で伝えてもわかってもらえないような場合には、まずは見学してもらいましょう。
(廣瀬伶/ライター)
■一緒に子育てをする前提で見た「良い男性」とは?
■貯金ゼロで妊娠!出産・子育てはお金がなくてもできる?
■育休中の母を悩ます「姑対応」面倒を減らす方法は?