公開日:2013年12月12日
更新日:2018年9月21日
「生きるフランス人形」を目指して30回以上の美容整形手術を重ねる整形モンスター「ヴァニラ」さんが注目を集めています。しかも、彼女に憧れ「彼女のようになりたい」と美容整形を望む女性が増えているのだそうです。
最近では芸能人も隠さず話題にするなど、一般的になってきた美容整形。
タレントが綺麗になってテレビに出ている姿を見ると「整形手術を受ければ誰でも必ず美しくなれる!」と思い込んでしまう女性も多いのですが、美容整形手術の失敗例は案外多いようです。
整形を繰り返すK子さん
K子さんは、2012年12月にはじめて埋没法による二重の手術を受け、それから一年後に再手術を受けています。
彼女の場合は、二重の線をつくるため目の裏でつまんだ糸の部分が、ぷっくり膨れて表から見えるようになってしまったのです。
彼女を施術したクリニックでは、二重の糸を抜く(元の一重に戻す)のは無料ですが、膨れてしまったまぶたを元に戻す再手術には、また料金が必要でした。しかも、再手術後も糸による膨れは完全にはなくならず、彼女は現在再々手術を考えています。
失敗とひとことに言っても、医師の技量による技術的な失敗は補償される場合が多いのですが、実際には期待と違う状態になった原因を特定するのは難しく、医師に「そういう体質だ」と言われてしまうと患者にはどうしようもないことが多いのです。
また、美容整形手術を受けようと思う女性は美意識の高い人が多く、ほんの少しイメージと違った仕上がりになっても気になって外に出られなくなったり、引きこもりになったり、ひどい場合はうつ状態になったりと心の問題につながっていく場合もあるようです。
美容整形を繰り返す人が多いのは、こうした理由からなのかもしれません。
ネットに怒りをぶつけるしかない女たち
「ある美容外科のHPでうたっていた2、3万円台の“クイック法”という二重の治療を受けてみたいと訪れたところ、女医らしい人から高価な手術の勧誘を受けました。安いほうでいいと言いましたが『安いほうは腫れが目立って後悔する』と説得をされ、結局施術費用が36万と高額になりました。
施術後の腫れは2、3日と聞かされていたのですが、腫れは1ヶ月も続き、しかも二重まぶたを維持できずに3ヶ月以内に元に戻りました。しかも、1年経った今でもまぶたにつっぱったような違和感があり、目のけいれんが時々起こります。今も残っているローンのために、月1万2800円を払い続けてます」
(yahoo!知恵袋コメントより)
「ずっとコンプレックスだった鼻の美容整形を受けました。医者はちゃんとやってくれるだろうと思い、言われるがまま全身麻酔で手術を受けました。術後目覚めると、鏡にはありえない失敗をした鼻がありました。絶望して、一応医院にクレームを入れました。
すると『じゃあシリコン入れてみようか?』と言われ、その後手術を受けることになりました。そしてまたありえないような失敗手術をされました……。
私はもうその医者にクレームを入れる気力もなくなり、今度は大学病院形成外科に行き、保険で治療可能となり修復手術を受けました。私は一応まともに見られる鼻にはなりましたが、傷跡はやはりバレますし、最初の美しくなりたいという願望からはかけ離れた鼻で生きていかなくてはならなくなりました」
(教えてgooコメントより)
失敗例は表面化しない
世の中には美しく変身した成功例ばかりが目につきますが、その裏でこうした失敗例は、クリニック側も被害者側も隠したがる傾向にあり、なかなか表面化することがありません。
美しさを手に入れるために時間もお金もかけたのに、理想からさらに離れてしまっては元も子もありません。
人気タレントがしているからと安易に考えず、よく情報を集め、クリニックを選んで医師任せにせずしっかり話を聞いて、後悔のないようにしたいものですね。
Written by 杉本レン
■海外で注目!女性器の整形「ラビアプラスティー」とは?
■姓名判断|片思いの彼が思わず惹かれるあなたの魅力は?
■芸能人やモデルが劣化しないで美しくなるのはなぜ?
Photo by Hillary the mammal.