恋愛に作戦は不要!駆け引きのできる恋愛は偽物の恋である理由

 by 南美希子


人は他人からガツガツしていると思われることを極端に恐れるものだ。
だから恋愛に限らず、メールや電話をわざと数時間寝かせておいて返したりする。

「私はそんな暇人じゃあないんですよ。だからすぐに返事は期待しないでください」

そんなサインを相手に送ることで自分自身のメンツを保とうとする。
愚かなことだ。

本当にデキる人こそ、即効即決。レスポンスが実に早い。

恋愛も実はこれとまったく同じ理屈なのだ。

本当の恋に小手先の駆け引きなどいらない

自分に自信のない人ほど、妙に駆け引きをしようとする。

会って間もないというのに、教えてもらったアドレスにメールをするのはやめておこう。
お安い人間だと思われないように、2日ほど我慢して寝かせておいてから連絡してみよう、というふうに。

もちろん、本人の中では連絡したくてウズウズしているにも関わらず、だ。

恋に落ちるということは、いつも言っているように、丁度カミナリに打たれることに似ていて、「ちょっと待って」という思いが入る余地がないほど激しく性急なものである。

よって、ちょっと寝かしておこうと思うということは、それは本物の恋愛ではない可能性もある。

本当に好きで好きでたまらないのなら、速攻でいくべきであって、そこに小手先の駆け引きなど差し挟むべきではないのである。

不思議なもので、自分に自信のある人ほど、自分の思いに忠実である。
たとえ相手が扉を固く閉ざしてしまうとしても、とにかくこの熱い感情を一刻も早く相手に伝えたい。
そして扉をあけてくれないのなら、開けてもらえるまで努力するという意欲に満ち満ちているものである。

「寝る」タイミングには駆け引きを駆使せよ

しかしながら、恋愛に駆け引きが全く不必要であるかといえばNOである。

端的に言えば、「寝る」タイミングである。

連絡では気を持たせておいて、この段階になるとガツガツしているのがミエミエだという人間はとくに男性に多い。

相手を焦らす余裕。
さらに言えば、相手を十分知ってから深い関係に移行する心のゆとりみたいなものは恋愛を長続きさせるために欠くべからずなのである。

恋愛の本質を知る人間ならではの、恋愛における本当の駆け引きを知るべきである。

南美希子プロフィール


南 美希子
司会者、エッセイスト。
東京生まれ。
元祖女子アナ。
聖心女子大学3年生のときアナウンサー試験に合格。
テレビ朝日のアナウンサーを経て独立。
田中康夫氏との「OHエルくらぶ」、三宅裕司氏との「EXテレビ」などで司会をつとめる。
光文社のJJに「お嫁に行くまでの女磨き」、VERYに「40歳からの子育て」を長年にわたって連載し、熱烈な支持を受ける。
現在もワイドショーのコメンテーターやシンポジウムのコーディネーター、トークショー、講演、執筆などで活躍中。
化粧品「フォークイーンズ」の開発や美容医療情報のフリーマガジン「MITAME」の編集長もつとめる。
講談社「グラマラス」では「LOVE握力」というタイトルのブログエッセイを連載中。
近著に「オバサンになりたくない!」「美女のナイショの毛の話」(ともに幻冬舎文庫)がある。

恋愛・美容エッセイスト|南美希子オフィシャルフェイスブックページ

Written by 南美希子
Photo by Don Le