コミュニケーションが下手な女性たち

女性はもともと他人とわかり合い、共感してコミュニケーションをとるのが得意な生き物。
それなのに今、自分の心を開ききれない「ぷち鬱女子」が増えているんです。

筆者が命名した「ぷち欝女子」とは、本当は他人に心を開きたい、分かり合いたいのにその気持ちに気が付いていない、または否定して、今の自分でいいと思い込もうとする女性たちを指します。

ガラケーからスマホへと時代は移り変わり、それに伴いフェイスブックやLINEなどコミュニケーションツールが増え、そのたびに浅い交友関係が広がっていく現代。

友達は沢山いるけれど、心を許せる本当の友人はいない……。
そんな寂しさを抱えながら、だんだんその状態に慣れ、いつの間にか当たり前になる。

男性に対しても心を開ききれず、浅い関係のままうまくお付き合いを進めることが出来なかったり、セックスだけでフェードアウトしてしまったりと、寂しさをいっそう深めてしまうのです。

各種依存症の原因にもなる「寂しさ」

買っても買っても何か買いたくなる買い物依存症や、たくさんの男性とセックスしてしまうセックス依存症、お酒がやめられないアルコール依存症などもまた、心の裏側にある寂しさを別のもので埋めようとする「ぷち欝女子」の行為のひとつ。

しかし、コミュニケーションレスからくる寂しさをモノやセックスで補おうとしても絶対に補いきることは出来ません。
ものを買って満たされる一瞬や、セックスで満たされる一瞬は確かにあるけれど、そのあとまたやってくる寂しさから逃れるためにそれを繰り返さざるを得ない状況になっていると考えられます。

その証拠に、本当に愛するひとができたら、とたんに買い物をしなくなったり浮気をやめてしまう女性はたくさんいます。

「仕事が好きな自分」が好きなだけかも?

「仕事が楽しくて恋愛どころじゃないわ。結婚?仕事の妨げになるだけよ」

そんなお仕事女子の中にも「ぷち欝女子」はいます。仕事が好きで、充実しているのに、どこかむなしい。
働いて働いて、忙しくて使う間もなくたまっていくばかりのお給料を、たまにどかーんと買い物をしてすっきりしても、やっぱり感じるむなしさ。

実は、筆者である私もこうした経験があります。私がアラサーの頃、結婚や出産、恋愛やキャリアなど考えることがいっぱいあって、考えても思うとおりにならないことも多く、その煩わしさから逃げるために、仕事に没頭してしまうほうが楽だと自分で決めたのです。

そう、まさに、「仕事が好きな自分が好き」状態だったのです。

でも、その私も徐々に気がつきました。仕事が楽しいのは「頑張ってるね」と認めてくれるひとがいるからこそ。
誰にも認められない仕事ほどつまらないものはありません。

結局、ひとは何をするにも他人とかかわり、他人に認められ、他人を認めて生きているのです。

結局は「愛」がなければ幸福にはなれません

恋愛や結婚がうまくいかず傷ついたり、急に何もかもが面倒になったり、大勢で騒いでいるときにふと自分だけが遠くにいるように思えたり、漠然と不安で仕方なくなったりする自分を否定しないでください。心の深い部分で結ばれ、自分の気持ちを分かってくれるひとがいて欲しいと思うのは当たり前のことなんです。

「愛」ってなんかちょっと恥ずかしい言葉ですが、結局ひとを幸せにするのは「愛」だけなのかもしれません。

Written by 杉本レン
Photo by Michael Benatar