わかると恥ずかしい「頭隠して尻隠さず美容」とは?

 by 南美希子

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「頭隠して尻を隠さず」
最近の美容ブームをみていると、思わずそんなことわざが浮かんでくる。

どういうことかと言うと、外見で一番に目立つからといって「顔」1点ばかりに重点を置き、美容が語られがちだと言うこと。特に、最近の美容ブームは顕著だ。

また、「顔」についての美容は、皆の時間とお金も集中し、行き着くところまで行ってしまっているのが実態と言える。

例えば、化粧水100回パッテイングだとか、100回温冷水交互すすぎだとか、何だか回数の勝負みたいになってきているところがある。

でなければ、かつてのカタツムリクリームのように人のまだ手を出さないものを愛用品にして優越感に浸るのが美の達人みたいのに思われているようなところがある。

10回と50回と100回のパッティングが、科学的にどう違うのか知らないので、大きなことは言えないが、化粧水を100回躍起になって叩き込むより10回しっかり入れ込むように、手のひらでつけたほうがずっと効果的なんではないだろうか?

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美容とは「限られた時間とお金」を美を磨くためにどう投資するか

美容とはつまり、限られた時間とお金を自分の美を磨くためにどう投資するか、
この1点に尽きるのである。

活字を読む時間をはじめ知性や内面を磨く時間も必要だと思うが、すべては「顔」という1点だけに時間とお金を費やすというのはどこかヘンだ。

或いは自分磨きの投資が何万円もする美容液にだけ集約されるのも同じくヘンだ。
雑誌などでもおなじみの美容の大家という人たちを何人も知っているが、マニアックに「顔」だけに1点集中する人は皆無に等しい。

生き残っている人ほど、美容的にやるべきことはしっかりやるが、むしろ美容美容とカリカリしないでおう揚に他の人生も愉しんでいる。

反対に泡のように消えていく美容家ほど、1点集中的に「顔」に何か施すことばかり強調するのだ。

「頭隠して尻隠さず美容」の最たるものは、ボディケアの怠り

頭隠して尻隠さず美容の最たるものは、ボディケアの怠りだ。
ボディケアも当たり前になってはきたけれど、顔と同じように毎日欠かさずという人は案外少ないようだ。
その証拠に、街を歩くベアトップドレスの背中が驚くほど美しくない人が結構多い。
いや、普通の人だけではない。
超有名な女優さんが素足で全身のポートレートを雑誌にのせていたのだが、明らかに手入れ不足のわらじのような素足にげんなりした記憶がある。
足の指も毎晩丁寧にクリームをすり込んであげれば見違えるようにカワイクなるのである。

わかると恥ずかしい「頭隠して尻隠さず美容」

そう、もうおわかりだろうか。

背中がザラザラ、足のムダ毛が……なんていうのは、女性としていただけないのである。
あらゆるパーツにくまなく人の視線が注がれているということを自覚すべきだ。

そこで、以下について気をつけてみてほしい。

顔を100回パッティングするかわりに、10回にしてあとの90回分で頭皮や身体の ケアをすればいいだけのことである。
高価な化粧品でなくてもいい。定期的にスクラブをかけるだけで、膝小僧でさえすごくエロティックになるし、バストのケアは年を重ねるにつれて格段に差が出てくる。
顔に塗るクリームのランクを一ランク安いものに切り替えてもバストケアのクリームを使うべし。


カレシもいないし、身体を手入れするモチベーションがわかない?

甘ったれた根性の持ち主はキレイになる資格なしと心得たほうがいい。

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恋愛や美容にまつわる情報や、近況など、元テレビ朝日アナウンサーによる、最上級の女になるための持論を展開中!

南美希子プロフィール


南 美希子
司会者、エッセイスト。
東京生まれ。
元祖女子アナ。
聖心女子大学3年生のときアナウンサー試験に合格。
テレビ朝日のアナウンサーを経て独立。
田中康夫氏との「OHエルくらぶ」、三宅裕司氏との「EXテレビ」などで司会をつとめる。
光文社のJJに「お嫁に行くまでの女磨き」、VERYに「40歳からの子育て」を長年にわたって連載し、熱烈な支持を受ける。
現在もワイドショーのコメンテーターやシンポジウムのコーディネーター、トークショー、講演、執筆などで活躍中。
化粧品「フォークイーンズ」の開発や美容医療情報のフリーマガジン「MITAME」の編集長もつとめる。
講談社「グラマラス」では「LOVE握力」というタイトルのブログエッセイを連載中。
近著に「オバサンになりたくない!」「美女のナイショの毛の話」(ともに幻冬舎文庫)がある。

Written by 南美希子
Photo by Charlotte May Godfrey