少子化は女のせい?政府が導入決定した「女性手帳」批判の理由

 by きつたなお


妊娠・出産の正しい知識を女性に広めるための「女性手帳」。
先日、政府が来年度中にも配布を開始すると決定しましたが、これに対してネット上では非難の嵐。

そもそも「女性手帳って何?」という方も多いのではないでしょうか。
女性手帳とは、10代から身体のメカニズムや将来設計について考え、30歳前半までの妊娠・出産を啓発することを目的としたもの。
つまり、少子化対策の一環でもあるのです。

一見、女性にとっては嬉しい取り組みのように思われますが、なぜそれほどまでに非難されているのでしょうか。

今回は、既婚・未婚のアラサー女性にそのワケを調査しました。

「女性手帳」に非難が殺到しているワケ5選

身体のメカニズムや、妊娠・出産の正しい知識を得ることができるという“女性手帳”。
「晩婚・晩産」に歯止めをかけようと政府が導入を決定しましたが、世の女性たちからは激しく批判されています。

その理由を、既婚・未婚のアラサー女性に聞いてみました。


●その1:女性だけを対象にした少子化対策なんて意味がない!

「女性手帳を配る目的は、少子化対策の一環ですよね。それなのに、一方的に女性だけをターゲットとした政策をとるのはおかしい思うんです。女性手帳を作るなら、男性手帳だって導入すべき! そもそも、女性側が結婚や妊娠をしたくても、男性側の協力がないと無理なんですから……」(28歳/秘書)


●その2:もっと大事なことに税金を使え!

「確かに、晩婚化が進んで高齢出産が増えているとは思います。でも、女性手帳がない今だって、みんな危機感を持っているし、リスクも分かっているんです。だけど、結婚や出産につながらないのは、子育てする環境が整っていないから。そんなことに税金を使うなら、まずは子育て環境を整えることに力を注いでほしいですね。産めと言われて産んでも、子育て環境が不十分だったら、大変な思いをするのは結局私たち女性です」(34歳/ライター)


●その3:働け、産め、育てろ! 女性に求めることが多すぎる

「結婚しても仕事は続けろ、でも子供は産め、産んだら働きながら育てろって、女性ばかりが大変な思いをしている気がします。これって不公平じゃないですか? 女性手帳なんて作ったところで、産みやすい環境や、育てやすい環境が整うわけじゃないですよね。育休から復帰した先輩の姿を見ていると、とてもじゃないけど真似できないなと思いますし」(31歳/SE)


●その4:結婚も出産もできないのは、男に経済力がないから!

「できることなら、今すぐ結婚したいし子供だって産みたい。でも、男に経済力がないままではどちらも非現実的でしょ。“アベノミクス効果”で、本格的な景気回復が望めるんだったら、結婚や出産に踏み切る人も増えるのでは? でも結局、女性手帳の存在なんて関係ないと思いますけどね」(33歳/医療)


●その5:不妊で悩むカップルにとっては、拷問意外の何物でもない

「妊娠したくても妊娠できないカップルだって多いんですよ。私の友人もまだ20代ですが、3年間不妊治療してやっと子供を授かりました。頑張っている人は、きちんと頑張っています。女性手帳なんて、不妊に悩む女性の心を痛めつけるだけでは? 政府の自己満足で、ただのおせっかいな取り組みだと思います」(29歳/専業主婦) 

手帳1冊で、本当に「晩婚・晩産」に歯止めがかかるのか 

多くの女性が、不快感をあらわにしている「女性手帳」。

今年度中には盛り込まれる内容が決定され、来年度からは配布が予定されていますが、果たして活用する女性はどれくらいいるのでしょうか。
そして、本当に「晩婚・晩産」への歯止めとなるのか、気になるところですね。

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Written by きつたなお
Photo by nery.whynot