ロート製薬の復興支援計画が本気すぎてスゴい!!

 by 海猫



早いもので、東日本大震災からすでに半年が過ぎました。

しかし、まだまだ震災の影響は現在進行形。ここから必要なのは特に「長期的な復興計画」になってくるでしょう。

とある企業が「約25年に渡る超長期的な支援計画」を進めています。
まさにあっぱれとエールを送りたくなるその内容をご紹介いたしましょう。

支援期間はなんと25年間!

東日本大震災から早半年が過ぎ、最近は報道番組やメディアでも、節目節目にならないとこの震災について大きく取り上げることはなくなっていますが、まだまだ長期的に被害を生み出すことは確実です。

そんな中、ある企業がこの先、約四半世紀の超長期的な支援計画を打ち立ているのをご存じでしょうか。

その企業とは、大阪に本社を置く『ロート製薬』。
「震災で親を失ってしまった子ども達を支援していく」という支援計画です。


ロート製薬は目薬の分野において日本でNO.1のシェアを誇る企業で、関西やサッカーファンの間ではJリーグガンバ大阪のユニフォームに企業名が書かれていることでも知られています。
アラサー世代の方にはSMAP×SMAPがはじまる前の、あの社名の入った白いビルをバックにハトが飛び立つ企業CMが馴染み深いかもしれませんね。
ちなみにあのCM、ロート製薬がSMAP×SMAPの単独スポンサーでなくなった2010年からお目にかかることができなくなってしまったそうです。

震災後、まずはすばやい復興支援に着手

ロート製薬は今回の東日本大震災への対応として、震災後すぐに義援金1億円を寄付し、被災地への自社製品の提供も行いました。
この他にも約1600人の社員から集めた寄付金1000万円超も寄付をしています。

これだけでもいち企業としては立派に復興支援をしていると思うのですが、ロート製薬としては一時的な援助だけではなく、長期に渡って復興のお手伝いが出来れば、という考えがあったようです。
そして、震災から2週間経った3月25日に「震災復興支援室」を宮城大学内に設置したのです。

「震災復興支援室」の目的は、震災直後の「今」の支援だけにとどまらない長期的な支援をするにはどうしたら良いのかを考えるということ。
つまり、震災で親を亡くした子ども達への学習支援などの長期に渡る支援についての具体的プランを練ることにありました。

「次世代」を重視する企業理念がすばらしい

もともと、ロート製薬はCSR活動(企業の社会的責任)の方針として「次世代支援」を掲げており、それに則った支援と言うことになります。
以前から、次世代教育の一環として中学生を対象に社員ボランティアによる「薬育」教育を行ったりしているので、この「次世代支援」が思いつきの付け焼刃ではないのは一目瞭然ですね。

この長期支援をするには並々ならぬ信念と、それなりのお金が必要になります。
この費用を捻出するために、ロート製薬は全取締役の報酬を2011年の4月から1年間に渡り10%カットし、その分を充てることにしました。
その合計金額は約4000万円!

しかし、この金額だけではまだまだ足りませんので、この支援計画に賛同してくれる他の企業と共同で基金を作ろうと呼びかけます。
そして、この呼びかけに共鳴したのが『カゴメ株式会社』と『カルビー株式会社』でした。

その結果、今年の9月21日、この3社によって震災遺児の進学を支援する基金を発足する旨が発表されたのです。
10月には一般財団法人『みちのく未来基金』を立ち上げ、この3社を中心にさまざまな企業や個人から支援金を募るというプランが発表されています。

『みちのく未来基金』の設立の背景として、ロート製薬はこのようなメッセージを掲載しています。
「甚大な被害をもたらした東日本大震災において、真に復興の礎となるのはこれから育つ次世代の若者たちであり、彼らが夢や希望を捨てずに育つことこそが復興の要と考えております」

対象となる子ども達には、学校の入学金や授業料を無償で与えられるとのこと。
この支援を受けた子ども達が、未来の東北地方を支えて行ってほしい、そう願わずにはいられません。

子ども達の支援こそが被災地復興につながる

東日本大震災で親を亡くした子どもは2000人にも上ると言われています。
この子達が進学したいと願った時に、経済的事情でその夢を断念することがないようにとの配慮は、とても立派な支援活動だと思います。

「まだ生まれたばかりの子どもを大学卒業までの支援したい」ということは、20数年に渡る超長期で、途中で投げ出すことのできない責任を負うことへの決断です。
実際に基金を立ち上げた実行力も賞賛に値します。

まさに“ホンモノ”の熱意を持って被災地支援に取り組むロート製薬に、心からの拍手を送りたい気持ちでいっぱいになります。

こういう考えを持った企業や個人が増えれば、未来はもっともっと明るいものとなるのではないでしょうか!

Written by 海猫
Photo by daily sunny