「るろうに剣心」は敵キャラが深い!刃衛&斎藤一の魅力を解説

 by 郷雷子


8月25日(土)から公開する映画『るろうに剣心』(ワーナー・ブラザース)。アラサーのお年頃なら原作マンガを読んでいたというかたも多いのではないでしょうか。
『るろうに剣心』の魅力は敵キャラの深さにあります。そこで今回は、映画に登場するキャラクターのなかから、「鵜堂刃衛(うどうじんえ)/吉川晃司」と「斎藤一(さいとうはじめ)/江口洋介」、ついでに「武田観柳(たけだかんりゅう)/香川照之」の魅力を解説いたします。

「るろうに剣心」は敵キャラが深い!

『るろうに剣心』のストーリーは、幕末後の明治維新の時代。
戦乱の時代が終わり、“人斬り抜刀斎”と呼ばれていた伝説の剣客・緋村剣心(佐藤健)は「不殺(ころさず)」の誓いをたてて流浪の旅をしていました。ある日、道場の娘・薫(武井咲)を助けたことから「神谷道場」の居候に。そんななか街ではなぜか“人斬り抜刀斎”を名乗る人斬り事件が起こってしまう……。

剣心のほんわかした見た目と強さのギャップももちろんステキなのですが、剣心を狙う悪役たちのカッコよさはたまりません。


●鵜堂刃衛(うどうじんえ)/吉川晃司

「黒笠」こと、鵜堂刃衛。カルト的なファンが多いキャラクターです。
幕末期は新撰組隊士でしたが、「人を斬りたい」という殺人欲にかられ脱退させられます。その後はどの藩閥にも属さずに、金で人を斬る暗殺請負人「黒笠」に。暗殺の標的にはまず斬奸状(ざんかんじょう)を送りつけて、あえて厳重に警戒させたうえで単身で斬り込むという戦闘スタイル。自らの“人斬りの美学”を持ち、冷酷さと知的さが魅力。常人ではありえない目つきが特徴。「うふふ」「うふわははは」という独特の笑いかた。
「心の一方(しんのいっぽう)」という、眼から気を発して相手を金縛り状態にする技や、「影技・憑鬼の術(かげわざ・ひょうきのじゅつ)」という、自ら暗示をかけて己の肉体の潜在能力を解き放つ技などを操ります。

刃衛のセリフには
「そんな目は止せ抜刀斎。俺を殺すと言った時のお前は、もっといい目をしていたぞ」
という、剣心(=抜刀斎)の心の闇を見透かすような言葉があります。


●斎藤一(さいとうはじめ)/江口洋介

実在する人物がモデルになっている斎藤一。高い人気を誇るキャラクターです。
新選組三番隊組長で新撰組でも屈指の実力を持ち、明治維新後は表向きは警部補となりながら、裏では警視庁の密偵として暗躍。剣心の「不殺(ころさず)でひとを守る」という信念に対し、斎藤一は「正義の名のもとに悪・即・斬(悪は即斬る)」という信念。かつて“人斬り抜刀斎”として恐れられた剣心との決闘を望んでいます。
あくまでも孤高を貫くさまが魅力的。警官の制服にオールバックが特徴で、「痩せた狼のよう」とも称されます。「阿呆が」が口癖。
「牙突(がとつ)」という、“突き”を極めた必殺技を持っています。

斎藤一のセリフには
「『悪・即・斬』。これが、新撰組(オレ)と人斬り(お前)が共有した真の正義だったはず」
という、己の正義感を信じて疑わない強さが表われています。


●武田観柳(たけだかんりゅう)/香川照之

剣豪でないながらも、知恵を働かせひとを騙す術に長けている悪役です。
表向きは青年実業家ながらも、裏で新型阿片「蜘蛛の巣」の密売を行っている悪徳実業家。医学の心得がある高荷恵を阿片生産のために監禁。武器の密売にも手を染めており、剣心たちに回転式機関砲(ガトリングガン)で応戦します。

原作ファンの感想が気になる……!

男のプライドやロマンを味わえる良い作品だけに、映画への期待が高まります。

筆者も『るろうに剣心』をリアルタイムで読んでいた世代で、実写化には不安も少しあります。ですが原作ファンだからこそ、刃衛に吉川晃司というエキセントリックなキャスティング、意外と納得の江口洋介の斎藤一、名俳優香川照之が演じる武田観柳をぜひ見てみたいと思います。

そして、どうせ実写化するなら、最強のイケメン「四乃森蒼紫(しのもりあおし)」や、全身包帯の色男「志々雄真実(ししおまこと)」も見てみたかった……! 続編に期待させていただきます。

Written by 郷雷子
Photo by アニメーション「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」公式サイト